新しい事をはじめようと思い立った時に付きまとうのが、「三日坊主問題」です。
やり始めこそうまくいっていたのに、気が付いたら続けていなかった・・・という状況です。
「アドバイスされた新習慣を身につけたいのだけど、三日坊主で終わってしまうんです・・・」
これはよくある事だと思います。
結論から言うと、「新しい習慣を作りたいのであれば、すでに習慣になっているものに付け加えるだけでOK」なのです。
これで、誰でも挫折する事無く、しかも努力する必要も全くなく、新しい習慣が定着します。
なぜ、最初はやる気に満ち溢れていたのに、3日もするとそのやる気もなくなり、行動をしなくなってしまうのでしょうか?
東京大学大学院薬学系研究家の池谷裕二教授は、「三日坊主が起きるのは当然。続けられないのは脳が飽きっぽいから」と述べられていました。
「三日坊主」とは、脳の仕組みが原因なのです。
元々脳は、新しい環境や刺激に対して大きく反応して、活性化されるようにできています。
ところが、同じ刺激が繰り返されると次第にその活性化は弱まっていきます(これを「順化」と言います)。
もうお分かりだと思いますが、
・新し習慣を始めた→新しい刺激で脳が活性化、やる気満々に
・同じことを繰り返す→脳が刺激に慣れて、活性化せず。
脳が活性化しなくなった後は、「飽きて、面倒になりやめてしまう」もしくは、「面倒くささにも慣れて続ける」というどちらかの結果になります。
「しかしそもそも、同じことを繰り返すのが習慣というものなんだから、脳の仕組み的にも、新しい習慣を定着させるのは難しい事じゃないか」
そのように思うかもしれません。
しかし、この脳の仕組みを知った上で逆手に取る事ができれば、習慣の定着は誰でもできます。
脳の仕組みを逆手に取った方法、それが先ほど結論としてお伝えした「すでに習慣になっているものに付け加えるだけ」というやり方です。
言い換えれば、「新しい習慣を作ろうとしない」という事です。
何か新しい習慣を始めても、いずれ脳には「順化」が起きて飽きが来ます。
ならばすでに脳が飽きたという壁を通り超えて習慣になってしまっているものに、新しくやりたい何かを加えてしまうのです。
その方法が一番効率が良く、「三日坊主」を科学的に攻略するやり方なのです。