目的地を明確にして、それを実現しようと思った時に、多くの人がやろうとする事は、「モチベーションを上げる」事です。
「モチベーションが上がれば行動的にもなるし、目標が実現しやすくなる」
「だからモチベーションを上げるようにしよう」
そう思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
なぜなら、行動が続けない人や目標に到達していない人たちが口にする言葉が、「やる気が出ない」といった類の言葉だからです。
つまり、「上げたモチベーションが下がったら、もう目標達成できない」という事になるのです。
「モチベーションが上がったから行動できる」
「モチベーションが下がったから行動できない」
これでは、あなたが物事を実現できるかどうかは「モチベーション次第」になってしまいます。
「上がった」ものは、「下がる」のです。
上がったモチベーションも、いつかは「下がる」のです。
なので、モチベーションは上げてはいけないのです。
実は目標に向かって行動し続けるために上げるべきものは、モチベーションではなく、「上げても下がらない」別のものです。
それは「あなたの基準」です。
「基準を上げる事」こそ、「未来の自分で生きる」という事なのです。
例えば、皆さんが設定している「未来の自分」が、「社内最年少で部長職に就いた」という事だとします。
「よし、最年少部長を目指して頑張るぞ」というのが、モチベーションを上げる事です。
それに対して「基準を上げる」とは、最年少で部長になる人だったら「どう行動するだろう?」「どう考えるだろう?」などと考えて行動する事です。
これは「未来の自分で生きる」という事でもあります。
「基準を上げて行動する」事は、モチベーションに左右される事なく、いつでもできます。
要するに、常に行動できるため、当然その分、現実が変わるスピードも速くなるわけです。
ただし、「基準を上げる=未来の自分で生きる」事は、自己評価の影響を受けるのです。
自己評価とは、自己肯定力と自己効力感の掛け合わせです。
基準を上げたとしても、自己評価が低いと、その基準での行動を起こす事ができません。
なので、やはり「人生を変えるのは自己評価である」と言えるわけです。