諦め

 

完璧を諦めた方がいい事と言えば、例えば家事や育児が挙げられると思います。

 

実際、完璧な妻・主婦・母親・会社員であろうとすると、どうなるでしょうか?

 

朝は早く起きて朝ごはんをつくり、子供を学校に送り出し、自分も会社へ行く。

 

帰りはスーパーに寄って食材を買って夕食をつくり、後片付けをして、更に掃除や洗濯をして・・・もうへとへとだと思います。

 

そこで完璧な家事や育児を諦め、週に1階家事代行を頼んで、掃除や洗濯をしてもらい、食事をつくり置きなどしてもらうとどうでしょうか?

 

未就学の子どもがいて手が離せないなら、短時間でもシッターに預けるとか。

 

掃除や洗濯の手間から解放され、買い物も料理も最小限で済みますから、時間的にも体力的にも精神的にも余裕が生まれます。

 

確かにお金はかかりますが、家族とゆったり過ごす時間が生まれ、自分の体も休まるし心にゆとりも持てる、子供にも十分な愛情を注げるはずです。

 

夫婦関係でも同じだと思います。

 

例えば、「結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ」という言葉も、あきらめの教えだと思います。

 

結婚する前には相手の性格や人間性をしっかり観察し、生涯の伴侶としてふさわしいかを見極める必要があります。

 

つまり、結婚を決断する前に「人を見ろ」という事です。

 

それでも、価値観もバックグランドも違う人間同士が同居するわけないですから、「こんなはずではなかった」と相手に欠点や不満があるのは当たり前です。

 

そういうところは目をつぶり、許容し、相手への要求水準を上げ過ぎないようにするのです。

 

結婚を決断したのだから、少々の事は諦めた方が夫婦円満というわけです。

 

こうした諦めも、イライラの少ない平穏な生活に繋がりますから、やはり未来志向であるといえるのではないでしょうか。

 

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