承認欲求

 

他人から認められたいという承認欲求が強すぎると、やはり生きづらさを感じやすくなると言えます。

 

「自分の事を見てくれない、評価してくれない」と嘆く人、「こんなに頑張っているのに、なんで自分ばかり損をするのか」と愚痴を言う人、あるいは成功している友人知人を見て「自分は何をやっているんだろう」と落ち込む人・・・。

 

満たされない承認欲求を抱えている人は思いのほか多く、実際にSNSでは自分がいかに充実しているかをアピールする投稿で溢れています。

 

承認欲求が強い人は、自己愛が強い人でもあります。

 

自己愛は自分を大切にする感覚で、誰でも持っています。

 

この自己愛は自己肯定感に繋がるので、これ自体は不可欠なものです。

 

しかし、強すぎる自己愛は、強すぎる承認欲求や強い自己顕示欲に繋がります。

 

そのため、不平不満や愚痴が多くなり、自分自身を苦しめたり、周囲と軋轢をを起こしたりしてしまうのです。

 

強すぎる自己愛を持つ人は、自己評価が高すぎるのです。

 

なので周囲の評価や扱いに不満を持ち、自分を過剰に大きく見せようと演出します。

 

自分はもっと評価されるべきだ。

 

周囲はもっと自分を大切に扱うべきだ。

 

自分はエリートのはずだ。

 

自分は幸せなはずだ・・・と自分を過大評価しているわけですが、現実はそうではないので不満を感じます。

 

しかし、それを認めるのはプライドが許さない。

 

自分は能無しではないと言い聞かせたい、周囲にアピールしたい、確認して安心したい、認めてもらいたいといった感情が、他人に対する嫉妬心を強め、嫌みや陰口、マウンティングという行為になります。

 

また、自分の自己愛的なイメージと現実のギャップに直面した時、それを認めたくない人は何でも他人のせいにします。

 

ネット上でも、実社会で満たされない承認欲求を解消するために他人を叩いて溜飲を下げる人は数多くいます。

 

炎上に加担する人のほとんどはうっぷん晴らしです。

 

だから匿名でしか発言できないわけです。

 

そういう自己愛的なイメージと現実のズレを修正するには、他人から認めてもらうという、他者に依存した考え方をやめる事です。

 

他人に認めてもらえなければ満足できないとしたら、コントロールできない他人に左右されてしまうわけですから、ひどく脆弱な生き方になってしまいます。

 

それでは決して幸せになれないと思います。

 

自分の生き方に満足している人は、他人からの評価・承認に依存していません。

 

「自分はこれでいい」という適切な自己肯定感を持っているので、他人は関係ないのです。

 

そして関係がないから他人の事をとやかく言う事もありません。

 

もちろん他人に何を言われても気にしない、穏やかな生き方になります。

 

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