人は鏡

 

孤独感の強い人は、人の輪の中に居ても「寂しい」と感じる事があります。

 

それは、自分の本音を隠しているからです。

 

本音での人付き合いに慣れておらず、距離感の取り方や、喧嘩をした時に関係を修復する方法が分からない。

 

自分に自信がないから、嫌われたらどうしようと傷つくのを恐れる。

 

そしてますます本音が出せなくなるのです。

 

自分が本音を出さなければ、相手は心理的な距離感を感じます。

 

そして「この人はあまり自分の事を話したくないんだな」「あ、この人にはあまり踏み込まない方がいいな」と考えます。

 

人は鏡です。

 

ぞんざいな言葉を投げつければ、ぞんざいな言葉が返ってきます。

 

笑顔で優しい言葉を投げかければ、相手からもにっこり笑顔が返ってきます。

 

なので人の中に居て疎外感を感じる人は、実は無意識のうちに、自分の方から周囲を疎外し、自分の中に閉じこもっているのです。

 

孤独を恐れる人は、「周りは自分の事を理解してくれない」という不満を持っています。

 

しかしそれは、自分が他人の事を理解しようとしていないからです。

 

自分ではそんなつもりが無くても、そもそも自分を開示していないし、本当の意味で周囲の人を理解する事にも興味がなく、他人にどう思われるかで頭がいっぱいなのです。

 

なので、「こう言ったらこう思われそうだからやめておこう」ではなく、まずは自分の本音をぶつけ、相手の反応をよく観察する事が大切だと思います。

 

そして、次からの自分の言動を修正する姿勢を持つ事です。

 

自分を抑える事は自分を隠す事です。

 

それは相手に対して疑念や敵対心、不信感や無関心さという雰囲気を与えます。

 

反対に、自分を開示する事は相手に対する好意と信頼の証です。

 

セールスマンでも「実はぶっちゃけ・・・」とデメリットも説明してくれる人の方が信頼できる印象がありますし、悩みを打ち明けてくれる友人には「自分の事を信頼して相談してくれている」と感じる事もあると思います。

 

だからたとえ最初はうまくいかなくても、本音を出して人とつき合う事です。

 

本音と言ってももちろん、言葉を選ぶ必要はあります。

 

相手の行動が不満だからといって「なんでそんな事するの!」という言い方ではなく、「自分はこうされると悲しいから、次からはこうしてくれると嬉しい」とか。

 

「それは違うと思います」ではなく、「あなたの意見も分かります。でも自分はこう思います」。

 

「それは嫌です」よりも「自分はこうしたいです」など、相手の意見や考えを尊重しつつ、素直な自分の感情を出す事が大切なのです。

 

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