剣道なら「それでは稽古しましょう」「はい、宜しくお願いします」と、お互いにお辞儀をして始めます。
「ここをもう少し、こうした方がいいね」とアドバイスをしてもらい、最後は「ありがとうございました」で終わります。
練習とは、レッスン以外の時間に家で実行している事です。
教えてくれる人が目の前に居てする事が、稽古です。
目の前に先生がいない時にする事が、練習です。
稽古だけでは、うまくなるわけがありません。
例えば、家にピアノを持っていない人がピアノ教室に通っている場合、
①ピアノ教室の先生のところだけで稽古している人
②紙に鍵盤を描いて家で練習している人
の2通りに分かれると思います。
先生は、生徒が練習してきているかどうかは、ひと目でわかります。
①の人は、前回習った事をその場で思い出しながら弾くからです。
結局、24時間365日練習している人と、週1で稽古している人の差になってしまうという事です。
ゴルフは、打ちっ放しで練習する事が大切です。
グリーンに行った時に練習していたのでは、うまくなるわけがありません。
「あの人が成長が早いのは、もともと筋が良かったから」「運動神経があるから」という事ではないのです。
練習で圧倒的な差がつきます。
練習してきている人は、稽古で力みがありません。
「悪いところや間違っているところを直して下さい」と、プロの普通に見せられます。
練習していない人は、「バレたら大変」と、練習しているふりを装うので稽古の時に力むのです。
二流は、プロに「ここがちょっと・・・」と言われると、「それはこういう理由があって、こういう事で違うんです。いつもはできています」と、いつもできているふりを装います。
「今日は特別です」と言って力んで、稽古でミスできなくなる事で、結果として続かなくなるのです。
つまり、稽古より、練習で差をつけるという事はとても大切なのです。