「2度ある事は3度ある」
ということわざがありますが、どうもこれを誤解している人が多いようです。
「2度失敗したら、きっと次もまた失敗する。2度も失敗したらずっと失敗し続ける」
そう考えています。
しかし、本当は次のような意味です。
「2度も起こるような事は、さらにもう1度起こる可能性があるから、十分に気を付けて備えをしておけ」
これは、戒めの言葉です。
私達は、失敗をして痛い思いをする事もありますが、1度失敗したからといって、必ずしもまた失敗するとは限りません。
失敗とは、経験に対する1つの見方に過ぎません。
他人からは失敗と見られたとしても、あなたがその経験から学びに気づき、次につなげる事ができれば大きな成長なのです。
つまり、人生に失敗はありません。
そこにあるのは成功と成長だけなのです。
「失敗したなあ」と思っても、必要以上に引きずられる事なく、むしろ前向きに捉えて振り返り、次に失敗しない対策を打っておけば、不安なんてなくなるのです。
楽観的なのは良い事です。
「時間がない」と嘆いているよりも、「まだ〇時間あるから大丈夫」と感じていた方が、心身の健康には良いと思います。
ただ、そこには落とし穴もあります。
一見すると楽観的のようでも、実は「単に行動を先延ばしにしているだけ」という場合があるからです。
あなたは、期限までまだ時間があるからと、先延ばしにしていませんか?
「まだいいんだよ。面倒くさい。まだ何をしたらいいのか分かんないから」
心の奥からそんな言葉が聞こえてきたら、要注意です。
無視せずにその気持ちに向き合ってみましょう。
先延ばしにする人は、仕事の全体を見渡せていないという特長があります。
いつまでにやらなければならないという期限は知っていても、全体の進行をどうするかがイメージできていません。
「期限まではまだ時間あるから」というだけで、思考と行動を停止させているのです。
というだけで、思考と行動を停止させているのです。
また、時間と質の関係を理解していません。
ある仕事を仕上げるのに、短期間で取り組むのと、時間をかけて取り組むのとでは、質の上で影響が出てくるはずです。
先延ばしにする事は、期限に間に合わない危険性が高くなるのと同時に、期限を守れたとしても質が低い場合が多いのです。
こういったやり方をやめるためにはどうすれば良いでしょうか?
まず、先延ばし癖のある人は締め切りを決めるだけでなく、取りかかる期限を決めて下さい。
作業をスタートさせる期限と締め切りの期限があれば、ギリギリになる前にスタートでき、進捗や全体を把握する事ができます。
早くから取りかかれば対処できる事なのに、先延ばしにしてギリギリに取り組んでしまうと、時間切れになり対処できなくなります。
後悔先に立たず。
取り組むのに早いに越した事はありません。
締め切りと同時に取りかかる期限を決める事が重要なのです。