「気分」は、目に見えたり触れたりするものではありません。
ですから、直にコントロールするのは難しいのです。
気分を変えるには、「気分」と繋がりのある「感情表現の3要素」を変化させる事で、変化させる事ができます。
「感情表現の3要素」とは、「表情」「動作」「言葉」です。
まずは、「表情」は、悲しい気分になると、悲しい表情になります。
赤ん坊はよく泣きますが、悲しいから泣いているのではありません。
お乳が欲しいとか、寝返りを打ちたいとかあらゆる意思を「泣く」事によって表現しています。
成長するに従って、笑う、泣く、怒る、喜ぶといった表現を身につけていきます。
つまり、顔の表情は、感情を表現するために鍛えられているのです。
悲しい表情をすれば、悲しくなくても悲しくなり、飛び切りの笑顔をつくると楽しくなる。
この性質を利用するのです。
顔の表情を変えて表情に連動した感情を導き出して、その感情にふさわしい気分を生み出すのです。
表情を変えたら、次に全身の「動作」も加えてみて下さい。
動作や姿勢次第で、味わいたい気分を生み出せます。
そして「言葉」です。
その言葉を口にするだけで、勇気が湧いてくる言葉を声に出してみて下さい。
例えば、「やったー」と叫ぶだけで、何が「やったー」なのか分からなくても、「やったー」気分になるとかです。
人によっては「良かったね」「すごいね」「嬉しい」など様々だと思います。
自分の気分が高揚する言葉を探してみて下さい。
このように、「感情表現の3要素(表情・動作・言葉)」のすべてを変化させると、それだけで、あなたの気分は一変します。
ダメ押しに、大笑いしたら、嫌な気分は一気に吹き飛びます。
笑った瞬間、ふっと心が空っぽになるのを体験すると思います。
これが白紙の状態になれた瞬間です。
この時間を取る事で、気分は簡単にリセットできるのです。