「あの人は能力がある」
「能力が高い人材が欲しい」
「能力を発揮する前に人事異動で転勤になった」
など、仕事をする上で「能力」について語られる事があります。
能力のある人とない人。
能力の高い人と低い人。
もしも能力というものを客観的に測る事ができたら人事部も楽だと思います。
世の中には様々な能力の分析方法がありますが、長期間にわたる人材の成長と業績まで予測するのは困難です。
どんな能力も現場でいかに発揮するかで決まるわけですから、漠然と「その人の能力」などというものが測れるはずがありません。
10秒で行動する人は、能力があるとかないとかいう事は気にしません。
気にしても仕方がないのです。
能力という言葉では、あまりにも漠然とし過ぎているのです。
10秒で行動する人は、具体的に考えます。
まず「心躍る未来像」から逆算して、必要な能力を考えるのです。
「心躍る未来像」をありありと思い描きます。
そこで実現している事、達成している事を味わいます。
そんな未来像が実現したならば、具体的にどんな能力が発揮されただろうか、と考えます。
「10万人規模のイベントが成功している」とするならば、そのイベントが実現するために必要な能力は何か?と考えるのです。
関係者とのコネクションはあるか?
全体を構成する企画はどうだろうか?
動員するためのマーケティングはできているか?
スタッフのマネジメント力は大丈夫か?
お金を工面する資金は大丈夫か?
など、「心躍る未来像」実現のために必要な能力を考えられる限り書き出します。
次に、仕事以外に自分の人生を楽しく生きるために必要な能力も書き出します。
沢山出てきたはずです。
その中で、必ずしも自分がこれから身につけなくても良い能力を除外していきます。
すでに身につけている能力も除外していきます。
よく分からないものも残っているでしょうが、自分が身につけなければいけない能力と、是非とも自分が身につけたい能力をピックアップします。
その中から、「今すぐ必要な能力」と「時間がかかるので今から取り組んで身につけた方がいい能力」をピックアップします。
ここまで来ると、かなり絞られた事だと思います。
それらの能力を身につけるために今からできる事を考えて下さい。
今すぐできるアクション、最初の1歩の行動を導き出します。
それが出たら、実行あるのみです。
能力があるのかないのか悩むよりも、何が必要かを「心躍る未来像」から導き出し、最初の1歩の行動を特定して実行するのです。