どんな仕事であっても、仕事は1人でするものではありません。
お客様、お取引先、関連部署、上司や部下など、必ず他人と関係しています。
ですから、自分1人では、仕事の結果は得られません。
「何としてでも成功させたい」
と頑張っている場合、相手を意のままにコントロールしたくなるかもしれません。
相手が部下である場合、野放しにして統制が利かないと困るので、報告・連絡・相談を徹底して、管理しているという方もいると思います。
しかし、結果を出す人は、相手をコントロールしようとしません。
相手を支配下に置き、コントロールしようとすると、自分によって都合が良いか、そうでないかの視点からしか見られなくなります。
すると、相手の持つ視力を制御する事になったり、結果的に相手が離れていったりしてしまう事になり兼ねません。
結果を出す人は、「相手の行動力を高めよう」とします。
自分の成し遂げたい事を、相手に協力してもらうために、相手の好きな事、得意な事が活かせるような協力態勢を相手と一緒に考えるようにします。
こちらの「好きな事」「得意な事」と相手の「好きな事」「得意な事」は一致しない事がほとんどです。
そこで、「俺と同じように感じ、考えろ」とやってしまうと、うまくいかない事が多いのです。
そういうやり方よりも、そもそも違う2人だからこそ、両者にとってともに満足のいく共通部分を探し出す事が大事なのです。
共通部分を探すというのは、
「相手がやりたくて、こっちがやってほしい事」
「相手がやってほしくて、こちらがやりたい事」
を探し出す事です。
こうなると、やりたい事だけをやるだけで協力し合う事ができます。
そのような協力関係を築く事ができれば、自ずと相手の行動力は上がり、それがそのまま自分の課題実現を加速させる事につながるのです。
更に、「相手は仲間である」と見た時に、相手はあなたの「他力」となり、あなたの課題実現を支えてくれます。
そして同時に、あなたはあなたで相手にとってその人の課題実現を支える「他力」となるのです。