皆さんは子供の頃、夜中に見た夢を話した事はありませんか?
面白がって聞いてくれたり、あまり受けなかったり、語っている自分だけがドキドキしたりしたはずです。
もちろん、夜の夢だけでなく、将来の夢についても自由に語っていたと思います。
しかし、大人になると、「夢に見たいな事言ってんじゃない」と、夢は悪者扱いされて、たしなめられてしまいます。
夢は語るべき事ではないのでしょうか?
その一方で、会社や組織の中では、日々、企画書を書いたり提案をしたりしています。
お客様に対する提案もあれば社内の稟議書もあると思います。
それはすべて、いまだ実現されていない事について、提案したり承認を受けたりする行為です。
いまだ実現されていない、実現したい事。
それこそ夢ではないでしょうか?
私達は、組織や他人の夢を常に語っています。
それの実現のために常に働いています。
その一方で、個人の夢は虐げられている。
これはおかしな話だと思います。
夢を語る事は、自分の思いを形にする第一歩です。
まだそこにも存在していないものを言葉で表現する「はじめに言葉ありき」です。
言葉にし、人に伝え、思いに共鳴した人が、承認したり協力したり取引したりする事で思いは実現の道を歩み始めます。
成功者はもちろんの事、自分の人生を変えてきた人は、必ず自分の夢を語っています。
何度も語るうちに、自分の思いが練り上げられ、夢の精度が高まっていく事を知っています。
同じ歌を何度も歌っているとうまくなるようなものです。
夢を語る事は、世界に対する提案です。
小さな子供が「キャンディが欲しい」と思い、お店に行って「これ、下さい」というのと、何ら変わりありません。
店員は「50円だよ」と言うかも知れませんし、「これは売り物じゃないよ」と押し返してくれるかも知れません。
それはお店からのフィードバックです。
夢を語る事は、世界に対して、「私はこういう生き方をしたい」と語る事です。
すると、世界は何らかのフィードバックをしてくれるはずです。
反対する人もいれば、共感して応援してくれる人、協力してくれる人だって現れると思います。
夢を語る事が無ければ、世界は何もフィードバックしてくれません。
あなたの夢が大きければ大きいほど、大きな夢と同時に、その為に叶えたい小さな1歩分の夢を語る必要があります。
「人類の人口爆発に備えて巨大な宇宙ステーションを作りたい」という大きな夢と、「そのために、宇宙技術の開発者と話してみたい」という小さな1歩の夢。
夢を語って嫌がられるのは、大きな夢しか語らないから聞き手が「反応できないよ」というフィードバックをしている可能性があります。
どんな反応であっても、貴重な反応なのです。
貴重な情報を得る為にも夢を語ってみて下さい。