不安になる人は、自分でリスクを取らない人です。
その割に、リスクを取った人の文句を言うのです。
リスクを取ることに対して、収益が来ます。
リスクを取らない人には収益は来ないのです。
リスクを取らない人は安定を取っています。
安定をとるか、収益をとるかのどちらかです。
収益はリスクとセットです。
例えば、車5台ぐらい置ける空き地で駐車場を経営する事にしました。
どれくらい儲かるか、車は何台置けるか、値段の設定はどうするか、故障があった時は呼ばれて行かなければならないなど、色々なリスクがあります。
道をならしたり、それなりの設備投資も必要です。
そこまでして借り手が見つからないというリスクもあります。
1ヵ月当たりの売り上げは読めないのです。
駐車場の運営会社に貸すと、1ヵ月くらいで借りてくれます。
これが「リスクを取らない」という事です。
1台も駐車されなくても、運営会社からの収入が入ります。
運営会社側は、どうしたら駐車してもらえるか、とても考えます。
リスクを取っているからです。
幾多の失敗をしながら、ノウハウをためていくのです。
賃料を払ってでも、ちゃんとプラスになる必要があります。
1歩間違うと、赤字になります。
損益分岐点を超えなければ、運営会社側の赤字です。
そのリスクを背負っているのです。
これは雇う側と雇われる側の関係も同じです。
雇う側は、常に赤字になる覚悟を持っています。
雇われる側には赤字の概念はありません。
会社が儲かろうが儲かるまいが、給料は必ずもらえます。
どんなに会社が赤字でも、「給料はちゃんと払ってもらわないと困るぞ」と言うのです。
これはリスクを取っていないからです。
リスクを取らない人は、例えば駐車場の運営会社が稼いでいると、「いつも満車で1ヵ月当たりこんなに稼いでいるのに、自分のところの取り分が少ない」と文句を言うのです。
文句が不安を生み出します。
不安のもとは、「自分は損しているのではないか」という感覚です。
駐車場のコンピューターシステムをつくり上げるのに、莫大なお金がかかっています。
それだけリスクを背負ってやっているのです。
そこは見えていなくて、うまくいったら文句を言うのです。
それが「損している感」です。
リスクから逃げれば逃げる程、不安だけが残るのです。