真似

 

「学ぶ」の語源は「真似ぶ」。

 

つまり、真似をするという意味です。

 

子供の頃、憧れの歌手や俳優、タレントさんの口調や格好、更には笑い方まで真似しませんでしたか?

 

自分の嫌いな食べ物が憧れの人の大好物だったりすると、頑張って好きになろうと努力した事もあるかもしれません。

 

このように、「その人のようになりたい」と強く願い、ありとあらゆる事を真似し続けるとだんだんと似てくるから不思議です。

 

これは子供だけではなく、大人にも通じる事です。

 

学びたいと思うなら、まずは自分の憧れる人、「お手本」「モデル」にしたいと思える人を徹底的に真似る事から始めてみて下さい。

 

もしお金持ちになりたければ、お金持ちの真似をするのが1番だと思います。

 

それは何も、高級車に乗り、クルーザーを買いましょう、と言っているのではありません。

 

「見た目」ではなく、お金持ちの人の「考え方と行動」を徹底的に真似するのです。

 

お金持ちの人はどのように考え、どのように行動しているのか、をつぶさに観察し、同じようにしてみる。

 

その考え方や行動が自然に身につくにつれ、次第にお金持ちになる道が拓けてきます。

 

同じ事がビジネスにも言えます。

 

例えば、自分でレストランを持ちたいと思ったら、まずは「こういうお店にしたいな」という憧れの店を見つけます。

 

もしくは、流行っているレストランを参考にすると思います。

 

成功しているお店には、一見分からないけど、必ず目には見えないキラリと光る「何か」があるものです。

 

始めは、その店を徹底的に「パクる」のです。

 

「誰かの真似なんて恥ずかしいし、人としてやるものではない」などと思うかも知れませんが、残念ながら「プライド」だけでは飯は食えません。

 

確実に成功させようと思うのなら、まずは実績を出しているところを徹底的にパクるのです。

 

真似て、真似て、真似て…良い所を徹底的に取り入れていくうちに、徐々に「ここはもうちょっとこうした方がいいかな?」とか「ここは少し変えてみよう」など、自分ならではの「オリジナル」が見つかってくるものです。

 

「猿真似」を追求して、何がいけないのでしょうか?

 

うまくいっている人や店には、うまくいっているなりの「理由」が必ずあります。

 

これまでの日本は、「猿真似」を追求し、そのうえで本家の上をいく一流品を多数作り上げてきました。

 

それはまさに日本人だからこそできる事で、日本人の得意とする事です。

 

それは大いにやるべき事だと思います。

 

「オリジナル」は「猿真似」から進化するものなのです。

 

タイトルとURLをコピーしました