マスコミなどメディアの言う事はだいたい正しくない。
間違ってはいなくても、正しくはない。
なぜかというと、メディアには根本的な欠陥というか宿命があるからです。
その宿命とは「情報は売れなければならない」という点です。
テレビ局も出版社も新聞社も、営利企業です。
利益を上げなければなりません。
それはつまり、視聴率がとれるか、書籍や雑誌が売れるとかを意味します。
そしてそのためには、視聴者・読者が食いつくような情報が必要です。
あるいは食いつくような表現方法で訴求します。
すると当然、煽りや誇張、とくにはやらせや捏造といった事が起こるわけです。
一方、新聞はほとんど煽る事がない、事実情報が主流です。
もちろん、たまに記者の誤認によるニュースがあったり、掲載する記事が偏るとか、タイトルのコピーが世論操作っぽくなる事もありますが、テレビや雑誌に比べると淡々としています。
だからなのか、新聞の発行部数は年々減っています。
ネットのニュースに押されているという側面もありますが、読者が求めている情報ではないという事なのでしょう。
そして、番組をつくるのも記事を書くのも、メディア企業に勤める従業員です。
マスコミは難関大学を卒業した高学歴な人が多く入社しているとはいえ、基本は一般の人です。
なので読者よりも視野が広いとか分析力が優れているとは限りません。
記者や編集者にもそれぞれ好みや価値観、信条ががあり、それらに引きずられた情報になる事も珍しくありません。
最初から特定の結論ありきで、それを裏付ける情報だけを集めた偏向報道になる事もあります。
なのでメディアが流す情報が、必ずしも正しいとか公正であるとか、信用に値するとは限らないのです。
ではなぜ偏向的な情報が流されるかというと、それは「国民が求めている」からです。
メディアは売れるから発信するだけ。
売れる情報を発信するだけ。
つまり顧客が求めているのです。
例えば著名人の不倫といったゴシップで報道時間が占められるとしたら、それは視聴者がゴシップ情報を求めているからです。
メディアは基本的に国民目線以上にも以下にもなる事はありません。
メディアの知性は国民の知性を反映したものなのです。
そして悲しい事に、一般庶民はそうした情報を鵜呑みにします。
例えば「納豆がダイjエットに良い」というテレビの特集が放送されただけでスーパーから納豆が消えるくらい、庶民は従順です。
彼らは疑わないし、裏も取らないのです。
メディアが言っている事は正しいと思っており、メディアが賛成というなら自分も賛成側に回り、メディアが反対というなら自分も反対側に回ります。
そうやってメディアによって世論が作られていくのです。