独断力の根底にあるのは「人生はすべて自己責任である」という前提で生きる姿勢です。
自己責任論とは、文字通り自分の人生に責任を持つ事です。
他人を見下すとか社会的弱者を突き放す事ではなく、「自分の事は自分で決める、その結果は受け入れる」という覚悟を持つ事です。
他人に決めてもらうと、その結果が望ましくない時に不満となります。
だからといって他人や会社や政府や社会のせいにしたところで、その人達が何かしてくれるわけではありません。
むしろ期待し依存したら、期待とは違った時、裏切られた時に腹が立つと思います。
それに、自分の人生が自分で変えられないとしたら、希望が持てないですよね。
だから決定権は他人には譲らない。
自分で考えて決める事です。
そういう強固な自己責任意識は、他人や環境や社会の事象からマイナスの影響を極力受けないように工夫する事につながります。
他人に依存するのをやめれば、自ら何とかしようと考え対策を練るからです。
仮にマイナスの影響を受けたとしても、それを自力で修正・改善しようとする意思を持てるからです。
もちろん、思いがけず病気になったり、あるいは車で追突されたり、暴漢に襲われたりという事まで自己責任だというわけではありません。
やむを得ない事情による病気・事件・事故などは別として、どんな事が起こっても、自分の状況はすべて自分の責任であると受け入れる覚悟を持つのです。
例えば、「上司が無能すぎてモチベーションが上がらない」と嘆く人がいます。
しかし、他人に自分のモチベーションが左右されるのはつまらないと思いませんか?
「無能すぎる上司」の為に、自分のやる気が損なわれるのは悔しくないですか?
それに、他人が有能でないとやる気が出ないなんて、随分と守備範囲の狭いモチベーションしか持っていないと思いませんか?
相手が無能なら、有能は自分がサポートすればいいのです。
ダメダメな指示ばかり出すなら、対案を提示してみる。
理解してもらえないなら、どうすれば理解してもらえるか知恵を絞る。
それでも無理なら、自ら実際に成功事例をつくる。
成果を突き付ければ、周囲の考えも変わるかもしれない。
それでもだめなら転職すればいいのです。
そう考えれば腐っている場合ではなく、やれる事は山ほどあるはずです。