分析

 

私達は常に客観的で適切な判断ができるわけではありません。

 

やはり成功体験や失敗体験といった自分の経験に引きずられますし、自分が所属する集団の価値観にも影響を受けます。

 

これらはバイアス(偏見)をもたらすわけですが、このバイアスは時に良い結果をもたらす事もあれば、悪い結果をもたらす事もあります。

 

そこで特に悪い結果をもたらすバイアスに支配されないよう、自分がどういうバイアスにさらされるのか、どういう状況でバイアスにかかりやすいのかを知っておくと、より自分を客観視した判断に繋がると考えています。

 

例えば誰でも陥りやすいのが、「自分の意見が正しい」と固執する自己正当化バイアスです。

 

もちろんこれは自信や納得感を得る上でも必要不可欠ではありますが、自分の意見を否定されると逆上するとか、他人の考えを否定するような狭量さはかえってマイナスです。

 

他人の意見は(自分に被害が及ばない限りにおいては)尊重し、もし自分に批判的な意見があれば、それは自分の考えをより補強するする点検材料とする事です。

 

「この方法でうまくいったから」「この方法で失敗したから」という経験は、その後の判断に大きな影響を与えます。

 

もちろんこれも「教訓」という意味において判断力の根幹を成す要素ではありますが、やはり「個室」となって他の考えを受け入れられなくなるとデメリットになります。

 

特にリスクを過大評価すれば行動を躊躇する事にも繋がりますし、逆にリスクを過小評価してしまえば無謀な賭けに出るという事にもなりかねません。

 

それに、そもそも成功も失敗も、自分1人だけで完結するわけでもなく、時代や環境や関与する人などの影響を受けます。

 

そしてそれすら当時とは状況が全く違う事も多いわけですから、同じ方法で常に「成功」「失敗」が約束されるとは限りません。

 

そこで、自分の成功や失敗は「どういう環境下・条件下だからそうなったのか」という、自分の判断や行動以外の「当時の状況」もセットで分析しておく必要があるのです。

 

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