論理的

 

独断力は合理的・客観的に物事を捉えて判断する(これを独断で成し遂げる)事ですが、それはつまり、多くの人から見て「そりゃそうするよな」と納得する判断です。

 

これを「論理的」と言います。

 

そして論理的とは、その判断の根拠なりプロセスなりの「筋が通っている」事であり、それは物事の関係性を的確に捉えている事に起因します。

 

物事の関係性を捉える上で必須の要素は、「因果関係」と「相関関係」です。

 

因果関係とは「一方が原因となり、もう一方がそれに連動して結果が変わる関係」で、基本的には一方通行です。

 

相関関係は、どちらが原因でも結果でもなく、相互に何らかの比例関係がある「傾向」です。

 

例えばバレンタインデーにもらうチョコレート数とイケメン度は比例関係、つまり相関関係にありますが、イケメンだから必ずしもチョコレートを多く貰えるというわけではないという意味で因果関係ではないと思います。

 

そして重要なのがここからで、物事の関係性を理解すればするほど、「こうすればこうなる」という連動性の理解に繋がり、それは予測力の向上に繋がる点です。

 

例えば台風が都市部を直撃すれば、電車などの公共交通機関が麻痺する可能性が高い。

 

そうなればなかなか家に帰れないという事態に直面する可能性が高い。

 

だから台風が通過する予報があるなら、その日は自宅待機にするか早めに帰宅する方が良いだろう、という判断ができます。

 

それら因果関係や相関関係の蓄積、パターンの理解によって、同じような状況に直面した時「きっとこう言う事が起こるだろう」と予測し先回りして準備ができます。

 

あるいはまったく未知の状況に直面した時であっても、思い浮かぶ打ち手、つまり「仮説」が豊富にかつ瞬時に出てきます。

 

それらを繰り返せば、その仮説の精度も上がります。

 

しかし物事の関係性を理解する力が乏しければ、予測し備える事ができませんから、行き当たりばったりの人生になりやすく、さまざまな局面で貧乏くじを引きやすくなります。

 

自分の行動がどういう結果をもたらすか。

 

周囲の状況変化が自分の生活にどういう影響を及ぼすか。

 

そうした関係を理解できれば、自分の人生もある程度の見通しが立つようになります。

 

そしてそれは、自分の未来に対する希望と安心に繋がるのです。

 

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