自分主体

 

上に行く事を考える上で、絶対に満たされなければいけない要件の1つに、「自立しているか」という事があります。

 

自立とは、「自ら考え、行動できる事」です。

 

上司にいちいち支持をしてもらわなくても、自ら必要な事を判断し、必要な資源を収集し、主体的に仕事を進めて結果を出す事ができるか。

 

その為には、1人で仕事を回していけるだけの経験と判断力を十分に培ってきている事が当然求められます。

 

ただ、それ以外にもう1つ大事な事があります。

 

それは、自立している人と、そうでない人は、そもそもマインドの在り方が違うという事です。

 

自立している人は、「自分でやろう」「自分で考えよう」「自分で判断しよう」「自分で責任をとろう」と自分を主体に考えます。

 

「人に頼らない」「人の言いなりにならない」「人のせいにしない」「人にコントロールされない」という意思もあります。

 

こういう姿勢でいれば、必然的に自分の考えが明確になりますし、人に支持をする立場になりやすいと言えます。

 

一方で自立している人は、その逆です。

 

「誰かがやろう」「誰かの言う通りにしよう」「誰かが責任を取ってくれるだろう」と他人を主体として考えます。

 

依存心が強く、「人に言われた事をやり」「人のせいにして」「人にコントロールされる」という状態に安住してしまっています。

 

自分の中に考えが生まれないので、人に質問したり、指示を待ったりする事が多くなるのです。

 

会社の規模や仕事の内容にもよりますが、入社5年も経てば仕事も一通り覚えている頃です。

 

他人への依存を少しずつ減らしていかなくてはなりません。

 

その1歩は、失敗するリスクを負って自分の考えを周囲に伝えていく事です。

 

では、その為に何をすればいいのかというと、

 

①間違いを恐れずに自分の意見を言う

 

→自分で考える習慣と責任感が身についてきます。

 

②自分なりの答えを用意してから上司の判断を仰ぐ

 

→判断基準を自分の中に蓄積していく事ができます。

 

③逆境でも前向きに取り組む

 

→困難な状況に置ける経験値が高くなります。

 

④上司に頼んで1段上の仕事を任せてもらう

 

→仕事の幅を広げるとともに、積極性が評価されます。

 

⑤言われたままではなく、背景を理解して仕事をする

 

→真に求められる対応、アウトプットが可能になります。

 

⑥原因と結果の関係を分析し、「なぜ」を問い続ける

 

→問題解決力がアップします。

 

上に行くという事は、部下を持ち、部下に指示をし、仕事を任せる立場になるという事です。

 

任せる立場の人間が、「できない」「わからない」「責任を持てない」と言って何もせず固まっていては、仕事が前に進みません。

 

上に行くにあたって、「自立しているか、依存しているか」を厳しく問われるのは当然です。

 

「依存している」と評価されれば、上に行くのは非常に難しくなるのです。

 

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