稼げない人は、「今日する仕事を、とにかく減らしたい」のです。
上司から何か頼まれた時に、「え、これは急ぎですか」「いつまでにやればいいですか」と言って、今日の仕事をいかに減らすかを考えます。
これを「効率化」と言います。
今日する仕事を減らせば減らすほど、未来につながるチャンスがなくなります。
自分が仕事を片付ける力もついていきません。
集中力も鍛えられません。
持久力もつきません。
稼げる人は、「今日、もう1つできないか」と、今日できる仕事を増やしていく人です。
仕事の量が多いので、それをコンパクトにするノウハウを見つけます。
早くできるやり方がないか、もっと密度を濃くする事ができないかと考えるのです。
「それでなくても仕事が多いのに、上司が仕事を押し付ける」とか、「人をどんどん減らしていって、自分の負担が増えていく」と文句を言う人がいると思います。
それを言っていると、永遠にしんどくなるだけです。
やはり、成功者や一流の人は「今日、もっとできないか」と探しているのだと思います。
「うわぁ、積み残した」と思っても、自分のハードルの中で積み残しているだけです。
「これ、締め切りの前日に渡そうと思っていたのに、間に合わなかったか」というのは、彼らの中では、締め切り日に渡すのでは間に合っていないからです。
締切の前日に返すのが、彼らの締切と考えているのです。
お金の不安がある人は、できるだけ払いを「遅く」しようとします。
できるだけ長くお金を持っていたいからです。
お金の不安がない人は、できるだけ「先に」渡そうとします。
支払いを遅らせて自分で持ち続ける状態にすると、不安だけが残るのです。
具体的な例で言うと、豪華客船は、オール・インクルーシブ(全部込み)で、前払いです。
料金はすべて支払い済みなので、船で旅をしている間はとても楽しい時間です。
支払いの事を考えなくていいからです。
「後払いで結構です。船を降りすときに払って下さい」と言われると、降りる日が近づいてくると、「もう払うのか、いくらだろう」と思って、だんだん楽しくなくなります。
全部込みではなく、メロンは別料金となると、子供に「メロン食べたい」と言われた時に、親が「メロンはダメ」という事があります。
それは旅行全体を楽しめません。
これは後払いだからです。
前払いは、お金を払っている感が消えていきます。
だからこそ先に払う方がいいのです。
世の中においては、払う先が個人と法人と2通りに分かれます。
対個人に払う時ほど早く払ってあげる必要があります。
個人は、ランニングコストでまわるお金の工面が大変だからです。
個人は1日でも早いと助かるのです。
起業は、もっとおおきな金額で回っているので、1日の違いはそれほどありません。
個人に対しては、請求が来たら即払うという形にしてあげる事で、大きな信用が生まれるのです。
なので、先に払う事でお金の心配がなくなるという事を覚えていて下さい。