私達の可能性は、質問の質が決めると言っても過言ではありません。
なぜなら、本質に迫る質問の答えは、質問の内容よりも高い視点で考えた時に、初めて答えが導き出せるからです。
例えば、ヨーロッパでは夏期休暇を1ヵ月くらい取得する人もザラにいます。
しかも、ドイツのような経済規模の大きな国の方がしっかりと休暇を取っています。
では、なぜ経済大国日本では長期夏期休暇をとれないのでしょうか?
休んでしまうと生活に必要な食材やエネルギーを供給できないのでしょうか?
これは「休みは長い方が良いか悪いか」というレベルの話ではありません。
「どうして日本の会社員は休みたくても休めないのか」
「日本社会はなぜそうした個人の自由を尊重しないのか」
といった社会の価値観に対して、根底から質問を投じてみるのです。
怖くて誰にも質問できないと感じたとしたら、それはじっくり考えてみるサインです。
実際に他人に尋ねるかは別として、自分なりのアンサーを持つ事が重要です。
日本人はルールや決まり事を疑う事なく受け入れる傾向があります。
学校の校則から会社の社則まで、日本社会には実に多くのルールがあります。
これだけ教育が行き届き、高いモラルを持っている国民であるにも関わらず、ルールに縛られていないと私達は安全に暮らせないのでしょうか?
これについても、まず自分の中で疑問を投じて下さい。
慣れないうちは、そうした疑問を持ったり考えたりする事を不快に感じるかもしれません。
もし不快だとしたら、それはあなたが思考する事さえ封じられているのかも知れません。
疑問を持ち続け、何にでも疑問を呈する「なんでマン」になって下さい。
上司だろうと社長だろうと総理大臣だろうと、相手の言う事に対して「なんで?」と考えてみて下さい。
「つべこべ言わずに黙ってやれ」と怒られるような事でも、自分の中でじっくり考える癖をつけるのです。
可能性を広げ、チャンスを見出すためには、あらゆる事に疑いの目を向け、質の高い質問を繰り返す事が大切なのです。