可能性

 

私達の現実は私達の心が創り出しています。

 

私達の多くは「現実世界」が先にあって、私達は与えられた世界を必死に生きていかねばならないと思い込んでいます。

 

しかし、私達1人1人が感じている世界は物理的に存在しているわけではありません。

 

端的に結論を述べれば、私達が現実だと思っている世界は、私達の心の中に表現されたものでしかないのです。

 

現実世界は鏡張りのように見たまま感じたままを映し出しているのではなく、自分が信じる通りに映し出しているのです。

 

ビデオカメラで撮影された映像を思い浮かべてみて下さい。

 

同じ場所を移しても、カメラの性能やレンズの種類で録画された動画はまったく異なったものに見えます。

 

映画のスクリーンに映し出すのか、テレビ画面に映し出すのかでも、まるで違って見えます。

 

ボリュームやコントラストの違いによっても、異なった体幹を生み出します。

 

ましてや、そうした映像にはレンズが向いている先しか映っていません。

 

同じように、私達が見ている現実も自分の心の在り方で大きく異なっています。

 

同じ出来事でも、経験や知識が違えば、違う意味を持つのです。

 

同じ景色を見ても、感動する人がいる一方で、何の関心も示さない人もいます。

 

それは私達の心がレンズやフィルターや自動編集機能を持っているからなのです。

 

しかし、それでは「やはり現実は現実として存在していて、私達にはどうする事もできないじゃないか」という声が聞こえてきそうです。

 

私達は大きな間違いをしています。

 

心が現実を映し出す鏡なのではなく、現実が心を映し出す鏡なのです。

 

なぜなら現実が何かを決めているのは私達の心だからです。

 

にも関わらず、私達は現実の方を変えようと必死になります。

 

例えば、他人の意見や社会を変えようとします。

 

人によって対象こそ違えど、多くの人が自分でなく環境を変えようと試みるのです。

 

作用と反作用の法則を、中学時代に物理で習った事があると思います。

 

人々は外側ばかりを変えようとするので、その反作用で自分の内側にストレスが生じます。

 

また、いくら環境を変えたところで、それをどのように処理するかという心は変わっていないので、本質的な問題は解決していません。

 

変えるべきは現実世界ではなく、自分の心です。

 

自分の見方、考え方を変えれば、現実の在り方が変わります。

 

物理的には何も変わりませんが、見えるものも、見え方も、コントラストも、何もかもが変わるので、現実として捉える内容が変わります。

 

取る行動が変われば、得られる結果も当然変わります。

 

考え方を変えているので、その結果に与える意味付けも変わります。

 

意味づけが変わるという事は、現実として捉えるものが全く違うものになります。

 

このように自分の内側を変える事で、自分にとっての現実が変わってしまうのです。

 

自分にとっての現実が変われば、自分が本当に望む現実を実現するために働きかける事ができるようになります。

 

自分にとっての現実が変われば、取るポジションも変化します。

 

ポジションが変われば、全てのポジションの意味、そして自分の役割が変化します。

 

この世界は確率に支配されています。

 

しかし、確率の変化は因果関係に従うのですから、私達は自分の心を変化させる事で、確率の変化に影響を与える事ができるのです。

 

アイデアを実現する可能性を上げる最良の方法は心の変化を起こす事です。

 

自分の心は信じる事で変わります。

 

全ての鍵はまず、あなた自身があなたの「可能性」を信じる事から始まります。

 

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