勇気というのは、何も考えず猪突猛進に立ち向かう事ではないのです。
とりわけお金に関する最大の勇気とは、「やっぱりやめておきます」と言える事です。
もし、その一言が言えれば、お金に困る可能性はグンと減ると思います。
例えば無理に新聞の勧誘をされても、すぐに営業所に電話をかけて「やっぱりやめておきます」と言える事が大切です。
友人に強く勧められて生命保険の契約を結んでも、翌朝目が覚めて後悔の念が湧いてきたら、すぐに担当者に電話をかけて「やっぱりやめておきます」とクーリングオフする事も大切です。
それ以外にも、レストランの接客が悪かったり、タクシーの運転手の態度が横柄だったりすれば、「やっぱりやめておきます」とどんどん伝える事です。
このように、断る練習を積んでおく事が大切だと思います。
「やっぱりやめておきます」が言えないから、クヨクヨ悩み続ける人生で幕を閉じてしまうのです。
「やっぱりやめておきます」と伝えて相手が逆ギレしてきたら、深く呼吸をしたうえで、落ち着いてこう言えば良いと思います。
「それは脅迫ですか?」
大抵の相手はこれで怯むと思いますが、それでもつけ上がってくる相手には、その上の組織に報告する事を淡々と伝えれば良いのです。
例えば新聞や保険の勧誘の場合は、末端の販売店でなく、新聞社や保険会社本体にクレームを伝える旨をほのめかす事です。
レストランなら現場のスタッフにではなく、支配人にダイレクトに伝え、タクシーならタクシー会社にだけではなく「タクシーセンター」や「タクシー協会」「運輸支局」にも伝える事をほのめかす事です。
これらに実際伝えれば、相当な効力を発揮する事をお約束します。
もちろん相手が本心から反省の態度を示してきて、あなたが「許してもいいかな」と感じたなら許してあげても良いと思います。
いずれにせよ、あなたには「いざとなったら後ろ盾がある」という事実を知っておくという事なのです。
それだけで、「やっぱりやめておきます」と簡単に言えるようになるのです。
子供の教育にも、こういう事を教えていく事が、生涯の武器になるのです。