後悔は誰もしたくないものです。
それを防ぐには、当然ながら「自分で納得した判断・選択をする」事であり、それには「その判断・選択を支える根拠を強く持つ」事が必要だと思います。
とはいえ、未知の状況での判断には根拠が不十分な事が多いですし、結果として後悔してしまう事は誰にでもあると思います。
それはそれで仕方ない事です。
しかし、過去の選択を後悔し嘆き続けるとしたら、それはもったいないと思います。
過去の事実そのものは変えられないので悩むだけ無駄だからです。
過去の過ちであっても、それを前向きな意味に変換できれば、それは自分にとって正しい過去になると思います。
つまり、過去の出来事や判断を「事後的に正解にできる力」を獲得する事です。
もちろん、「都合の良い解釈」と言われればその通りですが、それでも「教訓」に変換できれば、少なくとも過去の失敗を思い出すたびに嘆くといった場面は減ると思います。
例えば絶望的な失恋も、「ほかの最も素晴らしい異性と出会うため」と変換できますし、第一志望の大学に受からなくても、「自分はあそこではなくここで勉強しろという事だ。学校名より何を学ぶかが大事だし」と変換する事もできるのです。
つまり、「苦境を何かメリットに転換できないか」と考え行動する事がとても大切だと思います。
そうする事で、事後的には成果の出来事になるのです。
「事後的に正解できる力」を持つ事は重要なのです。
後で、軌道修正して「結局は正しかったんだ」と捉え直す「事後的に正解できる力」を持つ事は、後悔を減らし前を向いて歩くための、必須の力だという事です。
「自分にはなんの特技も強みもないですから」と自分のスペックを嘆く人は少なくありません。
しかし、これは望ましいポジションや収入を得られない時の言い訳です。
心理学のアルフレッド・アドラーが「人は何を持っているのかどうか問題なのではなく、持っているものをどう使うのかが問題なのだ」と言ったように、何も持っていないように見える人でも、実は持っているものがあり、後はそれをどういう方面でどういう形で活かすかの問題に過ぎないのです。
しかし多くの人は、それらを考えたり試行錯誤したいするのが面倒なだけなのです。
嘆くのはいろいろ試してからにして、まずは行動を増やす事です。