跳ね返す人

 

人はもともと、毎日何かを心配しながら生きていると言われています。

 

仕事上や、プライベートで何か心配事があると気になって目の前の事に集中できない事があるように、夜寝る前に悩むと眠れなくなってしまう人は結構多いものです。

 

皆さんも何かで失敗した日の夜「あの時こうしていれば良かった」そのような事を考えて、眠れなくなったことはありませんか?

 

繊細で真面目な人ほど、寝る前に気になる事がぐるぐる頭の中を駆け巡って眠れなくなると苦しんでしまいます。

 

何かを悩んで眠れない場合もそうですが、考え込んで夜遅くまで起きていると、まだ現実に起きていてもいない事にまで、不安を感じてしまうようになってしまうものです。

 

「引きずる人」が不安になるのは、将来予想される悪い出来事が現実になるのではないかと考えるからです。

 

しかし、今現在この瞬間に悪い事は起きていません。

 

なので寝る前に不安に思う事には何の意味もないのです。

 

逆にそうやって、不安に思う事は、貴重な人生の時間を無駄に悪い感情で生きる事になってしまうため、損だとも言えます。

 

その内眠れなくなってしまう事が悩みの1つとなってしまう事もあります。

 

眠れなくなる原因は考え事や悩み事を、わざわざ自分で寝る直前にする癖をつけているからなのです。

 

そもそも辞書にも「引きずる」という言葉の意味の1つとして、だらだらと長引かせるとあるわけです。

 

悩む事もそうですが、それと同じように「眠れない、眠れない」と引きずってしまうなら、この際吹っ切る為に、むしろ寝ようとする考え自体を、一度終わらせてしまえばいいのです。

 

そこで失敗を跳ね返すための訓練だと思って、「もう寝るのは辞めた」と諦めてしまえばよいのです。

 

夜は寝なくてはいけないという思い込みを一度捨てて、眠くなったら寝ればよいと割り切ってしまうのです。

 

もちろん単純に徹夜をしたままの状態や、眠い状態で何かをしていれば判断力が下がってしまうのは誰にでもわかる事です。

 

なので、一生寝るなという訳ではありません。

 

更に、「跳ね返す人」は寝る前には悩みません。

 

そもそも考え事をしないと決めているからです。

 

眠りながら布団を跳ね返す事は出来ても、失敗を跳ね返すための行動がすぐに出来ないと、考えているからです。

 

むしろ悩むのであれば起きた時、その方がその悩みを解決するために、すぐ行動する事もできる。

 

「跳ね返す人」にとって、なぜねる必要があるのかと言えば、それは「頭を切り替える」ためとさえ考えているのです。

 

なにより、その日あった1日の出来事を、特に寝る前に悩まなくても、どんな時間にだって眠っている間であれば、勝手に頭の中で整理されるものです。

 

なぜなら人は無意識のうちに沢山の事を考えていると言われているからです。

 

つまり、わざわざ寝る前に悩んだり考えたりするなんて無駄な事をする必要はないのです。

 

ですから、「跳ね返す人」は、寝る前には「いろいろあったけど、まずは一眠りしてから考えればいいや」と決めているのです。

 

いつでも自分にとって意味のある時間とはどういう時間なのか、今費やしている時間がどう将来につながるのかを考えて、どこでも寝る時間をつくり出し、睡眠をコントロールしているのです。

 

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