何かを教わる時に、二流は、「それはテストに出ますか」と聞きます。
「それは受験の役に立ちますか」
「それは昇進の役に立ちますか」
「それをすると出世できますか」
「それをすると好かれますか」
という質問をします。
何かをして効果効能がある事だけを聞くのです。
それは、勉強をより効率化したいからです。
「それをしたらテストに出ますか」というのは、裏を返すと、「テストに出ないならやりません」という事です。
一流にとっては、テストに出るとか出ないとかは、一切関係ないのです。
人間は、たった一言の言葉でも人生が変わります。
その一言は、「これから大切な事を言うぞ」という時の言葉ではありません。
「ここはテストに出るぞ」という形でもありません。
通りすがりの人が何気なしにボソッと口にした一言で、人生が変わります。
それをキャッチできた人間が、次のステップに上がっていけるのです。
科学の偉大な発明も、ウンウンうなって編み出した事により、全く関係ない人間の何気ない一言から画期的なアイデアが生まれています。
それが神様のアドバイスです。
大切そうな言葉よりも、全く大切そうでない言葉を覚えておく方がいいのです。
例えば、映画の主人公が大切なセリフを言うのは、下手な台本です。
そんな名作はありません。
映画「踊り大捜査線」の肝になるセリフも、脇役のいかりや長介さんが言っています。
主人公の織田裕二さんがどんなにいいセリフを言っても、見ている側はしらけてしまいます。
監督が1番伝えたかったメッセージを脇役を人にポツリと言わせる映画が、名作になるのです。
推理小説と同じで、伏線が伏線とバレるようでは、もはや伏線ではありません。
一流は、何気ない一言から学ぶ事ができるのです。
つまり、一流の人は取りすがりの人の何気ない一言から学び、二流の人はテストに出るところだけを教わるのです。
皆さんも今の自分の状態を一度振り返り、何気ない一言から学ぶ事を意識してみて下さい。