「猿回し」という芸を見た事がありますか?
猿が、「ウッキキー!」と飛んだり跳ねたり。
綱渡りしたり輪をくぐったり。
ところどころ笑いも盛り込まれていて見ごたえがあります。
動物愛護の観点で好き嫌いという意見もありますが、ここではひとまず傍に置いて話をさせて下さい。
猿回しという芸が成り立つには、3つのポジションがあるのにお気づきでしょうか?
1つは「猿」です。
猿がいなければ当然何も始まりません。
しかし猿だけでは芸は成り立ちません。
2つ目に「観客」が必要です。
見る人がいて初めて芸として意味があるのです。
3つ目のポジションは「猿回し」です。
猿の後ろで黒子になって、猿に芸をさせている役の人です。
猿が好き勝手やっているように見えても、猿回しがきちんと回しているから面白可笑しく見えるのです。
実は、コミュニケーションにもこの3つのポジション(猿・観客・猿回し)があります。
猿とは「話し手」です。
猿役に求めらてるものは、皆の気を引く話題や、面白い話術です。
気を引く話題を用意するには少しの努力が要ります。
最新のニュースを気にしておくのも良いと思います。
しかし、最新ばかりにこだわっていると、情報さがしばかりしなくてはならなくなります。
そこでお勧めは雑学を仕入れておく事です。
古典的なものほど使い回しができて、一度覚えたらずっと使えたりします。
人は自分の興味あるものしか知ろうとしませんから、雑学の本など読んでみると良いと思います。
きっと話題が増えるはずです。
次に観客は「聞き手」です。
大事な事は「分かりやすさ」です。
リアクションや表情の分かりやすさは大事です。
ほとんどの人は、リアクションが薄く分かりにくい傾向にあります。
もし相手に良い印象を持たれたいなら、普段の倍くらいのリアクションを意識するとうまくいきます。
リアクションは愛です。
相手を大事にしている事を表現する大事な手段だと思って下さい。
最後に猿回しは、「司会者」の事です。
実はその場が盛り上がるかどうかの1番の鍵を握っているのは、この役割です。
バラエティ番組などを見ているとよく分かると思います。
明石家さんまさんやタモリさん、その他名司会者の方々は、見事に猿回しをしています。
猿回しに求められるのは質問力です。
仕事の場でも、プライベートの友人関係でも、猿回しがいるかいないかで、まったく場の空気が変わります。
このポジションを身につけていきましょう。
テレビの司会者などを意識してみていれば、さっきヒントがあるはずです。