手放す

 

皆さんはこのような経験をした事がありませんか?

 

出張の宿泊先のホテルの朝食がバイキング。

 

しかもかなり充実した内容です。

 

サラダ、フルーツ、スープ、魚料理、肉料理、揚げ物、パスタ・・・などです。

 

卵料理は、その場で好みに合わせて調理してくれます。

 

そこで、卵料理を注文し、すると、横にある生ハムが気になる。

 

という事で、生ハムをゲット。

 

その奥を見ると飲茶まである。

 

小籠包も見つけたので、こちらもゲット。

 

その横にはパエリア、パスタもある。

 

どんどんお皿に盛られていきます。

 

更に奥に進んでくとお肉料理が。

 

目の前に何と、朝から鉄板でステーキを焼いてくれている。

 

これは食べたい。

 

でも・・・すでに両手いっぱいで、これ以上持てない。

 

しかも、気づけばとんでもない量になっている。

 

これを食べてさらにお肉料理まで食べられるだろうか?

 

結果、持ってきたものは食べて、ステーキを諦める事になってしまった。

 

さて、もちろん食べ物の話がしたかったのではありません。

 

これは生き方の話です。

 

「置いたものが大きいほど、得るものも大きい」という言葉があります。

 

両手いっぱいに握りしめて、新しいものを手に取る事はできません。

 

どうでもいいものをいっぱい握りしめてしまったために、本当に欲しいものが手に取れない。

 

そんな事ありませんか?

 

試しに、机の上にあるものを適当に取ってみて下さい。

 

その状態でもっと大きいもの・・・例えば、テーブルやパソコンなどを持つ事は難しいはずです。

 

人生は選択です。

 

何かを持つという事は、何かを持たないという事です。

 

何かをする時は、何かをしていない時なのです。

 

あなたは今、このブログを読んでいます。

 

このブログを読むという選択は、同じタイミングで、「他のブログを読まない」という選択でもあるのです。

 

何かをするという選択は、何かをしないという選択を同時に意味しています。

 

ほとんどの人は、どうでもいいものに振り回されて、本当に大事なものに必要な時間と労力を割いていない現実があります。

 

「20対80の法則」は有名です。

 

人生には本当に大事な20の事と、どうでもいい80の事があり、ほとんどの人はどうでもいい80の事ばかりに時間や労力を割いているわけです。

 

あなたにとって、本当に大事な20の事はどんな事でしょうか?

 

そして、本当はどうでもいいが、ついやってしまう80の事は何でしょうか?

 

ほとんどの人は得る事ばかりに一生懸命になっています。

 

しかし、もし新しいものを得たいなら、それに応じた、どうでもいい80の事を置く選択をしなければならないのです。

 

仮に「出世をしたい」「起業をして成功したい」「身体づくりをしたい」といった場合、何を置く必要がありますか?

 

どうでもいい遊びの時間かも知れません。

 

本当はやらなくてもいい仕事かもしれません。

 

虚栄心や自己顕示欲、表面的な承認欲求かもしれません。

 

本当の自由は、得る事ではなく、先に手放す事で手に入ります。

 

想像してみて下さい。

 

どうでもいいものを大量に握りしめて、身動きが取れなくなっている自分を。

 

もしこれらを置く事ができたなら、どれだけあなたは自由になれるでしょうか?

 

実はあなたを不自由にしているのは、あなたが握りしめているどうでもいい「それ」が原因なのです。

 

あなたにとって、置くべき80の事は何ですか?

 

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