スマホやタブレットなどのデジタルデバイスの普及により、作業効率が劇的に向上しました。
ましてや様々なアプリなどのツールを効率的に使えば使うほど、何でもできてしまうような気分になれます。
しかし、「すぐやる人」は、なんでもデジタルツールを使って、こなそうとは考えません。
アナログツールとデジタルツールを上手に使い分けます。
思いついた事やアイデアをいきなりパソコンなどに落とし込むのではなく、ペンと紙を積極的に活用して、キーボードではなくペンを走らせます。
特に、今のように情報が溢れ、次から次へとやらなきゃいけない事が降って湧いてくるような時代では、効果的です。
例えば、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」という状況だと、脳のパフォーマンスが落ちます。
次はあれだこれだ、と頭の中をよぎった瞬間、集中力を欠いてしまいませんか?
これは、脳内のワーキングメモリに負荷がかかりすぎて、ダウンしている状態と言っても良いと思います。
パソコンやスマホでも同じです。
沢山のアプリを同時に開いたりしていたら、負荷がかかりすぎてダウンしてしまったり、処理速度が低下してしまったりしまう。
この状態だと、やらなきゃいけない事を進めるだけの余裕がありません。
「すぐやる人」は、頭の中を空っぽにする事で、脳への負荷を減らしています。
そうする事で本来すべき事にエネルギーを集中させるだけの余裕が持てるようになるからです。
特に集中して取り組まないといけないような事の場合は、それだけの余裕=スペースを脳内に生み出す必要があります。
では、どうすれば、頭の中を空っぽに出来るのでしょうか?
頭の中にある事を紙に書き出す事で、それが可能になります。
書き出しておけば、1つのタスクが終わった段階で、また他のタスクについて考える事ができますので、1つのタスクに集中する事ができ、迷いなく行動を起こす事ができるようになります。
頭をよぎったら書き出す。
頭には置いておかない、という事です。
思いつくままにペンを走らせてみると、良いアイデアが浮かんでくるものです。
論理的に考えをまとめる事を頭の中で完結できる人はそう多くないと思います。
一方、「やれない人」は、頭の力を信じすぎていますので、色んな事を頭の中だけで解決しようとします。
つまり、頭の中を一度空っぽにしようとしないので、最初はうまく進んでも、いざ行き詰ったら、脳が一気にダウンしてしまうのです。
簡単に言えば、挫折するリスクが高まると言って良いと思います。
紙に書き出す事は、時間がかかる事のように感じます。
しかし、書き出す事で頭の中を空っぽにする事ができ、物事が整理できますので、思いのほか時間はかかりません。
まずは頭に浮かぶ事をどんどん書き出して下さい。
落書きをするイメージです。
綺麗な文章や図などを書こうとせず、頭に浮かんだ事をどんどん書き出してみるのです。
それだけで、脳内はすっきりと整理されていきます。
感じた事や考えている事をどんどん書き出す事で、自分の頭の中を客観視する事ができますので、もやもやとしたものを整理する事ができるのです。