先に動く

 

ビジネスの現場などでは、初めて会う人に挨拶をしたり、名刺交換などをしますが、この時に「すぐやる人」と「やれない人」の違いがくっきりと現れます。

 

初対面の人に会った時、私達はどのくらいのスピードで相手の印象を決めているか知っていますか?

 

一般的に15秒程度と言われていますが、早い場合は3秒程度で印象を感じられる場合もあります。

 

第一印象で形が作られる考えの事を心理学で「初頭効果」と呼びます。

 

最初の挨拶を交わすくらいの時間で第一印象が決まってしまうなんて怖いですね。

 

そして、自分から先に動く人はポジティブな印象を与えやすいのです。

 

もちろん、いきなり強引に自分を売り込んだりする事は相手に心理的障壁を作らせて逆効果にもなってしまいますので、なんでも先に動けばいいというものではありません。

 

しかし、挨拶や名刺交換は自分から先に動く事でポジティブな印象を与えやすくなります。

 

特にビジネスでは、人間関係の中から新しい仕事が生まれる事が多くあります。

 

自分から動く事で相手との関係性に置いて主導権を握りやすくなります。

 

主導権と言えば何かの駆け引きのように聞こえてしまうかも知れませんが、よりリラックスをして自分のペースで相手との関係構築を進めやすくなるという事です。

 

なので、「すぐやる人」は初対面の人に対しても自分から進んでアクションを起こしていきます。

 

一方で、「やれない人」は相手が話しかけてきてくれるのを待っています。

 

これでは相手に印象は残りにくく、「受け身な人だ」という印象を与えてしまう可能性ですらあると思います。

 

そして、「やれない人」は自分から相手に情報を与える事をせず、いわゆる「くれくれ星人」になってしまう傾向にあります。

 

つまり、相手を質問攻めにしてしまって「なんで初めて会った人にここまで根掘り葉掘り聞かれなきゃいけないのか」と、警戒心を持たれてしまうのです。

 

しかし、「すぐやる人」は自分から先に相手に情報を与えます。

 

自己暗示においても先手を打ちます。

 

「返報性の法則」という言葉を聞いた事がある人もいるかと思いますが、人は何かをもらったり、何かをしてもらったら、お礼をしたくなる心理の事を言います。

 

友人に旅行のお土産をもらったら、次に自分が旅行へ行った時にその友人にお土産を買いたくなります。

 

貰いっぱなしだと気持ちが落ち着かないという人もいると思います。

 

これと同じで、自分から進んで自己暗示する事で相手の警戒心が解かれて、相手の話を引き出しやすくなるのです。

 

プライベートの話を聞きたいならば、自分からプライベートを明かす事が大切なのです。

 

例えば、いきなり「趣味は何ですか?」と聞くよりも、「最近ジムに通い始めたのですが、仕事で溜まったストレスを解消できるのでハマっているんです。○○さんは何か趣味はありますか?」と聞く方が断然答えやすいはずです。

 

コミュニケーションでも、ぐずぐずしているとせっかくのチャンスを逃してしまいます。

 

だから「すぐやる人」は自分からアクションを起こしていきます。

 

初対面の人に対しても、自分から挨拶をしたり、相手の情報を知りたければ、まずは自分の情報を伝えたりする事で関係の構築をスムーズに進めるのです。

 

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