お腹いっぱいで眠い。
もう動きたくない。
頭の回転も鈍るし、眠くなる。
お腹いっぱいに食事をした後は、眠気が生じて、なんとなくぼんやりとしてしまうといった事は、誰しもが味わったことがある経験なのでしょうか?
満腹になるとセロトニンという脳内物質が分泌されます。
このセロトニンは更に睡眠導入の効果があるメラトニンの分泌を促し、眠気を強めるという働きをします。
つまり、満腹になるとホルモンの働きによって、睡眠が促進される事になります。
満腹になるまで食べると眠気が増し、行動力が鈍るのはそのせいなのです。
「すぐやる人」はもちろん食事を楽しみますが、腹八分目で食事を終えます。
そうする事で、急激な血糖値の上昇を防ぎ、胃腸への負担も減らす事ができます。
脳内のワーキングベースに常に余白を残しておく事の大切さは、お腹にも余白を常に残しておく事を心がけて欲しいです。
「すぐやる人」は量よりも質にこだわった食事をする事で、心をいっぱいに満たしながら、食欲を満足させています。
食べたいだけ食べる、欲しいだけ抱え込む、などという考え方でがなく、自分に必要な数や量がどの程度かを見極めて、それ以上に欲を出しません。
「すぐやる人」は「足る」という事の重要性を理解しているからです。
また、食べすぎると記憶力が低下するので、学習能力が低下してしまう事がわかっています。
肥満度を示す体格指数(BMI)が高くなればなるほど記憶力が悪くなるという事なのです。
肥満の問題で言えば、昨晩の食事の内容と食べた量を鮮明に思い出せるかどうかに関係してきます。
あるテストの結果、肥満の人は標準体重以下の人に比べ、平均で15%も成績が悪かったそうです。
また、BMI値が高い人ほど記憶力が曖昧になる傾向が見られました。
肥満な人は「満腹ホルモン」のレプチンの分泌をコントロールできていないそうです。
食事をしてお腹いっぱいになると、脂肪細胞からレプチンが分泌され、「もう満腹だよ」と脳に指令が伝わり食欲を抑えるのですが、肥満の人はレプチンの分泌がうまくいかず、満腹感を感じづらいがために食べ過ぎてしまうようなのです。
そして、このレプチンは記憶力に関わる「学習ホルモン」でもあるのです。
太っている人は、食べたものへの意識が曖昧になってしまうので、間食が増えてしまいます。
そして、食べすぎて更に太り、レプチンの分泌を乱して食べる量をコントロールできなくなります。
このように悪循環になってしまうという事なのです。
自分の行動をしっかりと把握する事ができなくなってしまうリスクが高まり、これが更なる「またあとで」や「もういいや」といった先延ばし思考を引き起こしてしまうのです。
八分目くらいで足りる事を意識づけると、常に自分をコントロールできている感覚を感じる事ができるので、常に余裕を持った行動ができるようになると思います。
詰め込み過ぎるのではなく、お腹に余裕を残しておく事は心の余裕にも繋がり、より的確な判断ができるようになります。
燃料を積みすぎて身も心も重たくなり過ぎないように気を付けて下さい。