沢山の仕事を抱え込んでしまい、1つのタスクに取り組んでいる最中でさえ、他の色々な事が気になって、複数の事を同時進行で進めてしまっていませんか?
結果としてどれも中途半端になってしまって、また不安が増大していくのです。
そんな負のスパイラルにはまってしまうと、やらなければならない事に追われている気分になっている事と思います。
スタンフォード大学の研究でも、重度のマルチタスク作業者はパフォーマンスが低下すると分かっています。
「やれない人」はやれない状況を整理しないままに、気合と根性で何とかしようと思ってはみるものの、パンク寸前で、でも、またそれもなんとか乗り越えようと頑張ってしまう傾向があります。
そして、多すぎる選択肢は人を疲れさせます。
人から集中力とエネルギーを奪っていく大きな原因となっているのです。
全ての事が中途半端になってしまうことで、良い結果がついてこず、せっかくの頑張りも水の泡となってしまいます。
「すぐやる」事を習慣化するためには、やった事にきちんと結果がついてくるようにしなければなりません。
では、「すぐやる人」はどうしているのでしょうか?
タスクを書き出し、頭の中から取り出したら、タスクへの優先順位付けを徹底します。
その時に使う指標は次の3つです。
自分にとっての重要度、緊急度、必要時間です。
まずは、重要度と緊急度でマッピングをしていくと良いと思います。
①緊急でかつ重要である事
②緊急ではあるが重要ではない事
③緊急ではないが重要である事
④緊急でも重要でもない事
④の緊急でも重要でもない事に関しては、なるべくやらないという選択がとれるのであれば、排除する事が望ましいと思います。
「なんとなく友達に連絡をしてみる」などもこれにあたります。
メッセージのやり取りが続いてしまって、重要な事に取り組めなくなってしまったという事もあると思います。
①の、重要で緊急度の高いものから、優先的に取りかかる必要があります。
中でも重要度が高いけれども、すぐに片付けられるものからこなす事で、リズムがつけやすくなるからです。
そして時間がかかるものへシフトしていきます。
②は、自分にとってはあまり価値がないけれど、やらなければならない事です。
重要度が高くないので、誰かに依頼できるものは依頼して終わらせたいと思います。
お金で時間を買うポイントもこのタイプのタスクです。
外注したり、人を雇ったりする事で、重要度の高いものに時間を割きたいところです。
そして、この優先順位付けで重要なのが③です。
どうしても緊急度が高くないので先延ばしにしてしまいます。
優先順位付けをしておかないと、重要度が高いのに取りかかれなくなり、緊急度だけで追われる毎日を過ごしてしまいます。
そうならない為にも「すぐやる人」は緊急度は低いけれど、重要なタスクにしっかりと時間を割くために、優先順位付けをしています。
このように、自分の仕事を4つに分類してみると、いかに「自分にとって重要度は低いけれども、緊急度が高い」仕事ばかり行っているかに気づき、「緊急度は低いけれど、自分にとって重要度が高い」ものに割く時間をちゃんと確保できていなかったという事にも気付く事ができるはずです。
「すぐやる」人は、エネルギーを全てのタスクに均等に割り当てるのではなく、優先順位を決めて重要なものに、多くのエネルギーを集中させているのです。
「すぐやる」ものは気合いとエネルギーを必要とします。
余計なものに力を入れる必要はありません。
集中するとは、何かを捨てるかを決める事なのです。
一生懸命ではなく、一所懸命なのです。
優先順位を決めて重要度の高いものからこなす事で、成果に繋げる事ができるようになるはずです。