人の幸せを喜ぶ

 

よく、「人の幸せを喜べる人になろう」という事を聞きます。

 

確かに、自律神経を整える面から見ても、人の幸せを喜ぶ事はプラスになります。

 

でも、「心から人の幸せを喜ぶ」というのは、とても難しい事かも知れません。

 

現実的には、なかなか実行できないのではないでしょうか?

 

なぜなら「人の幸せを心から喜ぶ」のは、その人自身に「私はものすごく幸せだ」という自信がなければ、到底無理だからです。

 

考えてみて下さい。

 

よほどの聖人君子でなければ、自分が幸せでない時に人の幸せを喜ぶ「余裕」など、なくて当然です。

 

それなのに、心から綺麗な人、真面目な人ほど、「ああ、人の幸せを心から喜べないなんて、自分はダメな人間なんだろう」と、自分を責めてしまう。

 

するとその人は、自分を責めるそのストレスで自律神経を乱し、かえって幸運から遠ざかってしまう事にもなりかねません。

 

せっかく心が綺麗で真面目なのに、それはとても勿体ない事です。

 

ですから、これからはどうか、無理矢理「人の幸せを喜ばなくては」と思う事は一切やめて下さい。

 

それよりも意識して頂きたいのは、「人を妬まない」という事です。

 

なぜなら「妬む」という感情は、おそらくあなたが想像している以上に、自律神経のバランスを乱し、結果、あなたの心と体を醜く、衰えさせてしまうものだからです。

 

といわれてもやはり、自分にないものを持っている人を見ると、羨ましいな、妬ましいなと、つい意地悪く思ってしまう・・・。

 

もちろん、その気持ちもよく分かります。

 

ですからもし、むくむくと、「妬み」の感情が湧いてきそうになったら、「ふーっ」と1回、ゆっくり「1対2」の呼吸法をして、妬んだ事によって起こるあなたの心と体のダメージを想像してみて下さい。

 

それでもまだ「やっぱり・・・」という人は、思い切って7日間、好きなだけ妬んだり、ひがんだりする事をお勧めします。

 

すると7日後には、体調だけでなく、醸し出す雰囲気も、人間関係を含むすべての運も悪くなっている・・・そんな「妬み」のマイナス効果を、はっきりと感じる事だと思います。

 

そうしたら今度はあらためて、「この7日間は誰の悪口も言わないし、妬まない」という目標を立てるのです。

 

そうすると、以前よりずっと早く、「人の幸せを妬む」という事をやめられるようになります。

 

そして、目標の7日間を終えた時、あなたの中には、自分でも驚くくらいの清々しい充実感・達成感と、そして何よりも、「できた」という自信が備わっているはずです。

 

しかもこれを続けていれば、「人の幸せを心から喜ぶ事のできる人」に変わる事も、不可能ではありません。

 

なぜなら、自身の積み重ねこそが、本当の意味での「自分は、すごく幸せだ」という自信をつくってくれるものなのです。

 

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