人前だとつい「いい顔」をしたり、見栄を張ったりしてしまう人はいませんか?
実は「見栄を張る」というのは、その人の魅力を落とし、自信を失う大きな原因の1つなのです。
自分に自信がない人ほど、学歴とか肩書とか地位とか持ち物とか・・・、そういうもので、張らなくてもいい見栄まで張ってしまいます。
すると、その場にいる人に悪い印象を与えるだけでなく、必ず後悔する事態を招いて、ますます自分を低く見せてしまうのです。
一方、幸運な人、成功した人、魅力的な人、本当の意味で自分に自信のある賢い人は、絶対に余計な「いい顔」もしないですし、見栄も張りません。
自分の事を下座に置く、つまり、皆より常に一段下に自分を置くように意識しています。
なぜなら、そうする事で、周りから余計な嫉妬ややっかみを受けなくても済みますし、自分のペースでその場をじっくり観察し、自分のやりたい事に専念できる事を、その人達は、よく分かっているからです。
例えば仕事でも、自分の力量以上に、「自分はこんなにできるんです」と見栄を張ってしまうと、その後が辛いと思います。
周りからの反感も買ってしまうかも知れません。
過度のストレスになってしまう事も十分に考えられます。
でも、「私はまだこれくらいしか経験がないので、色々ご指摘ください」
と自分を下座に置いて謙虚に言うと、自分も楽だし、周りも「じゃあ、助けてあげよう」と好意的に見てくれたりする・・・。
そういう人の中からこそ、本当にかっこいい、飛び抜けた人が出てきたりするものなのです。
ips細胞でノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥教授も、「学生時代、要領の悪い自分は『ジャマナカ』と呼ばれていた・・・」
などと、見栄を張るどころか、常に自分を下座に置かれています。
でも、それがかえって、山中教授の品格を高いものにし、ますます魅力的な人にならしめているのです。
処世術というだけでなく、自分をより美しく素敵に変える生き方としても、「自分がうまくいっているなと思う時ほど意識して下座につく」「見栄を張らない」という事は、とても大事な事なのです。
今日から、皆さんもこの意識を高めてみる所から始めてみて下さい。