布団を整える

 

起きてすぐにベッドを整えると、出かける時も帰ってきた時も気分がいいものです。

 

シーツのしわを綺麗に伸ばし、布団はふわりとさせ、ぺたんこになった枕の形をパンパンと整えて定位置に置く・・・。

 

たった1~2分の事で、スッキリした気分になります。

 

綺麗に整えた布団を見ると、眠っていた脳が目覚めて、「さて、活動を始めましょうかね」と1日のスイッチを入れる事ができます。

 

夜は夜で、綺麗に整ったベッドに体をもぐり込ませる瞬間は、何とも言えない幸福感です。

 

これがぐちゃぐちゃなベッドなら、「あーあ」と雑な気分になると思います。

 

朝、ベッドを整える習慣には、もう少し深い意味があります。

 

たとえ簡単な作業でも、毎日続ける事で「小さな達成感」が積み重なるのです。

 

元アメリカ海軍大将ウィリアム・H・マクレイヴンは、母校テキサス大学の卒業式で「世界を変えようと思うなら、まずベッドメイクから始めましょう」とスピーチをして、ネットの閲覧累積数1000万回を超えるほど注目されました。

 

「毎朝、ベッドメイクができれば、その日の最初の任務完了です。それによって、ささやかな誇りと、次の任務に向かう勇気を得ます」

 

朝の「小さな達成」は、自信と勇気になり、1日の終わりには沢山の事を達成し、それがいつしか大きな達成へとなっていく・・・そんな事を教えてくれます。

 

ベッドメイク1つで、1日の質が向上し、人生の質も向上するのです。

 

エレベーターや電車などで、我先にと押しのけていく人が多い中、「お先にどうぞ」と譲ってもらえると、気持ちがほっこりしませんか?

 

「お先にどうぞ」が習慣になっている人は、人をいい気分にさせてくれますが、実は自分がもっといい気分になれると分かっている人なのです。

 

「私が先ですからね」と自分の事ばかり考えていたら、ささくれ立った気分のままだからです。

 

職場でも意見がぶつかったり、同じ時間に休憩をとりたかったり、家族でも違うテレビ番組が見たかったり・・・何かしらぶつかってしまう事があると思います。

 

お互いに譲らなければ、空気はどこか険悪なものになると思います。

 

「お先にどうぞ」と譲ったら、「ありがとう」と笑顔で感謝の言葉が返ってきます。

 

たとえ感謝されなくても、自分の中にある小さな誇りが残ります。

 

何でも譲ればいいというのではなく、「譲れるときは譲る」を繰り返していると、「どうしてもこれは譲れない」という、ここいちばんで譲ってもらえます。

 

譲れない事はできるだけ少なくした方が、気分も楽なのです。

 

知らない人にも、身近な人にも、「お先にどうぞ」をどんどん試みていきましょう。

 

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