大人だって、泣きたい時は泣いてもいいのです。
私達大人は、泣く事は恥ずかしい事で、常に明るく元気にしていなきゃと思いがちです。
感情を出してしまうと、自分が壊れてしまいそうで、悲しみや苦しみ、悔しさなどを感じないようにして、自分を保とうとしているかもしれません。
「悲しい事があった。けど我慢」「嫌な事された。けど我慢」「しんどくてたまらない。けど我慢」・・・というようにです。
でも、「泣いちゃいけない」と感情を無理に押し込んでしまうと、消化しきれないまま残った感情がどこかで噴き出してしまいます。
泣くという事は、重荷を背負ってきた自分の苦しみを解放してあげる事です。
トイレやお風呂など1人の時でもいいし、甘えられる家族や友人と一緒の時でもいい。
涙腺が崩壊する映画やドラマを便乗するのもいいと思います。
「よく頑張った」と自分を労いながら、スッキリするまで泣きましょう。
そして、その後は普通に過ごすのです。
悲しみはいくらか残っているかもしれませんが、心にしまって忙しくしているうちに、だんだん癒えてきます。
泣く事は、笑う事よりも、リラックスして、幸福物質セロトニンが分泌されると言います。
涙は、心を洗い流してくれるのです。
「感情を開く」と「感情をしまう」をバランスよくやって、日常の自然な笑顔を取り戻しましょう。
昼間にどんな嫌な出来事があっても、夜、布団に入る時は、まずは次の言葉を呪文のようにつぶやいて、負の感情をパッパッと払いませんか?
「今日も1日、ありがとうございました」
「眠る」という事を、軽視してはいけません。
人間には役37兆個の細胞があり、骨も皮膚も血液も内臓も、日々少しずつ入れ替わっていると言われます。
古い細胞から新しい細胞へのリニューアルが行われるのは、特に深い眠りの時です。
よくない事を考えていると、穏やかに眠る事を阻害されてしまいます。
睡眠不足やストレスは、新陳代謝や免疫を低下させるのです。
寝る直前に「何を考えているか」が重要なのは、健康の側面だけではありません。
この時間に考えた事は、良い事であれ、そうでない事であれ、眠っている間、「無意識」の中に刻み込まれて、考え続けています。
日頃の行動の97%は無意識から生まれていると言いますから、「あなたはこんな人だよ」「こうなるよ」と自分に暗示をかけているようなものです。
しかし、これを逆に利用すると、簡単にプラスの暗示をかける事もできます。
「こうなったらいいな」という幸せな事だけをイメージする。
自分の気持ちが分からない時は、「ほんとのところ、どうしたいの?」と問いかけながら眠りにつく・・・という習慣を実践してみると、不思議なほど目的が実現するようになると思います。
騙されたと思ってやってみて下さい。
1週間ほど続けると、自然に考え方が明るくなり、行動が積極的になっている事に気付くはずです。