感情を素直に出す事は、自然体で分かりやすいと思われる事もありますが、怒りや嫉妬など激しい感情のままに振る舞うのは、大人の行為とは言えません。
荒っぽく、きつい言葉を使っていると、更にイライラが増してくるはずです。
そんな話し方の人は、トラブルが起こりやすく、人が離れていくと思います。
優しく、穏やかに話す習慣がある人は、それが穏やかな感情を生み出して、平和な人間関係をつくってくれると無意識に分かっているのです。
例えば、何かショップで商品説明をお願いした時、「ちょっと感じが悪い定員さんだなぁ」と思ったとしても、こちらが努めて穏やかに話していると、相手もだんだん穏やかになって、最後は笑顔まで出てくる事があります。
感情を今すぐ変える事は難しくても、話し方を変える事は比較的簡単なのです。
普段から優しく、穏やかに話していると、1日を気分良く過ごせます。
穏やかな話し方の人は、同性にも異性にもモテますが、安心感があるからだと思います。
「優しく」、「穏やか」に話す3つのポイントは、
①ゆっくり丁寧な言葉で話す(特に語尾を丁寧に)。
②声のトーン、音量を上げ過ぎない。
③「絶対」「いつも」「必ず」などと断定しない。
「それは絶対ダメ」と言うのを、「それじゃない方がいいかな」とふんわり言い替えるだけでも、随分印象が変わります。
穏やかな雰囲気のある素敵なタレントさんや知人などを真似てみるのも、習慣を続けるコツかも知れません。
人の為にあれこれ動き回ったり、時間を割いて手伝ったりして、「自分が好きでやっている事だから」と思っていても、相手に全く感謝の気持ちが無かったり、手柄を独り占めされたりすると、どうでしょうか?
なんとなく虚しくなって「ありがとうの一言ぐらいあってもいいのではないか」などと思ってしまうのが人間です。
神のような「無償の愛」を与えられたらいいのでしょうが、相手に何らかの見返りを「期待する」から、イライラ、もやもやしてしまうのです。
イライラ、モヤモヤしなくても済むためには、「~してあげたのに」と思うくらいなら、やらなければいいのです。
「感謝も、見返りもなくても全く結構。自分がやりたいから」と、自己満足で完結できる範囲でやればいいと思います。
気持ちよく何かをする為には、「幸せにしがいのある人」を見つけるのも、1つの方法かも知れません。
人は「役に立っている」「喜んでもらえた」と相手が幸せになっている実感があれば、幸せにしがいがあるのです。
誰にでも同じように尽くす事は、感情を持っている人間には難しい事です。
「幸せにしたい人を幸せにする」でいいのではないでしょうか?
自分がやった事を心から喜んでくれる人は、幸せにしがいがあります。
家族や恋人、友人など、愛情や好意がある人も、幸せにしがいがあります。
困っている見知らぬ人を手助けするのも、幸せにしがいがあります。
そんな限られた人を「幸せにしたい」でいいし、それしかできないと思うのです。
そう考えると、自分も「幸せにしがいのある人」である事が重要だと思えてきます。
相手の気持ちに感謝し、喜びを表現し、恩を忘れない人でありたいものです。