仕事の段取りがうまく、サクサクと片付けていく人、反対に、モタモタとして仕事がなかなか片付かない人の違いは、主に次の2つだと思います。
「やるべき事が分かっていない」
「優先順位が分かっていない」。
仕事が片付かない人は、決断に時間がかかっているものです。
朝から「今日は何をやるんだっけ」と考えるのに時間がかかる。
メールチェックをしたり、書類を眺めたりと優先順位の低い事をやっていて、いつまでも重要な仕事が終わらないのです。
そんな事態にならないために、仕事終わりに「明日やる事リスト」を準備して、デスク前に置いておく事をお勧めします。
その日の仕事の流れや、一週間の作業の分配など見えているため、翌日やる事も、さらりと出てくると思います。
翌朝はすぐに作業に取りかかれ、スタートアップは1時間以上、違うはずです。
生産性を上げるために、次のタスク管理術をお勧めします。
①明日やるべき事を書き出す(6つ以上)。
②書き出したリストに、優先度順に1、2、3・・・と番号をつける。
③全部、消化できなくても、さっぱり忘れる。
⑤仕事終わりに、新たに「明日やる事」を書き出す。
⑥①~⑤を繰り返す。
ずぼらな人でもシンプルな仕組みで「やる事リスト」「スケジュール」を管理できるため、ストレスが少なく、習慣化しやすいはずです。
賢い仕事人と、そうでない仕事人の決定的な違いは、「なぜこれをやるのか?」という目的を意識しているかではないかと思っています。
例えば、何かのショップで働いていて「商品を並べて」と頼まれたとします。
惜しい人は、言われたとおりに商品を綺麗に並べます。
ですが、悠長に教えながら並べていたり、お客が商品をとるのをふさいでいたりと、少し的外れな行動をします。
賢い人は、「商品を並べるのは、お客様を見えやすくして、買ってもらうため」とまずは目的を明確にします。
そして、「そのためには?」と手段を考えます。
商品陳列をする時は、お客が手に取りやすいように並べ、一番押しの商品を1番前に出したりします。
お客が来たら、すぐにセールスする側に回ります。
「目的」を意識するかしないかで、行動はまるで変ってきます。
会議をする時、資料をつくる時、イベントをする時、買物をする時など、まず目的を押さえていれば、「なにが必要な事」で「なにが不必要な事」かが分かって行動できます。
余計な事に気を取られず、目的を達成しやすくなるのです。
目的を意識しない人は、「人に言われたから」「皆がそうしているから」「前列がそうだから」「ただ何となく」と思考停止の状態になっているかもしれません。
目的を意識する習慣がある人は、人生においても、漠然とでも「こんな人生を送りたい」という目的を意識しています。
働き方や暮らし方、時間の使い方、つき合う人など、それにあった選択をしているはずです。
目的が見えていない人は、他人に人生のハンドルを預けた状態ではないでしょうか?
目的をもつ事は、主体的に動く事、生きる事でもあるのです。