あなたは自分の払っている税金を意識した事があるでしょうか?
例えば所得税は、所得の額によって7段階に分けられています。
1番低い人で、5%です。
そして、最高額の人では45%が税金として徴収されます。
更に、住民税は一律10%です。
社会保険料は目まぐるしく変化していますが、会社が負担する社会保険料は約15%です。
そして社員が負担する社会保険料は約14%となっています。
年収4000万円以上の所得がある人は、稼いだお金のうちの実に68%を、国に税金として納めているという事になります。
稼ぎが900万円のクラスの人でも、およそ50%が税金などで持っていかれているのが現状です。
それは例えば、年収4000万円をもっている会社役員であれば、8月まではひたすら税金を納める為だけに働き、9月からようやく、自分の手取りになるという事です。
せっかく厳しい出世競争を勝ち抜き、現状も会社も生き残りをかけて、日々しのぎを削っているというのに、これではあまりにも夢がないと思いませんか?
つまり、日本人の間に漠然とある「年収1000万円以上は高給取り」という認識も‘‘手取り”という事になれば、額面の半分しか受け取っていないという事なのです。
その‘‘半分に減らされた”稼ぎの中から、家賃や住宅ローンを払い、生命保険を払い、車を買い、子供の教育費を払い・・・残ったお金の中から、自分の趣味、やりたい事、買いたいものを買うお金をねん出しているのです。
それが一般的なサラリーマンです。
「もっとお金が欲しい」
「お金持ちになりたい」
多くの人が、そう考えている事だと思います。
だから、今やっている仕事に精を出します。
ある人はサラリーマンとして、会社の業績を伸ばす事に全力を注ぐ。
上司との関係、社内での地位を考えつつ、もっと給料を上げる事を考えます。
また、ある人は個人事業主として、自分の能力を最大限に発揮する事に全力を注ぐ。
寝る間も惜しんで、自分が動ける限りの仕事をします。
そうして、自分のもつパワーを最大限に使います。
時間のパワー、労働のパワー、そして情熱のパワー・・・。
しかし、いくら仕事にパワーを使っても、稼げば稼ぐほどお金(税金)をとられてしまう・・・。
それが今の日本の実情なのです。
サラリーマンの方は、今一度、ご自分の給料明細を見直してみて下さい。
あなたの‘‘本当の給料”は、いったいいくらでしょうか?
手元に残ったお金だけで、あなたの家族の将来を明るいものに出来るでしょうか?
楽しくて不安のない老後を過ごす事ができるでしょうか?
「実際の収入はいくらで、いくら差し引かれているのか?」
「貰っている給料のうち、自由に使える額はどれくらいか?」
自分の、そして家族の未来を考えるために、まずはしっかりと自分の「今」を知りましょう。