「何をするにも必ず家族に相談する」
と言う人がいます。
もちろん、投資活動など新しい人生をつくろうとする際には真っ先に親や配偶者・・・家族に相談をし、あるいは決断を委ねたりもすると思います。
大切な家族を尊重するという事は、素晴らしい事ではありますが、裏を返せば、「他に相談するべき相手はいないのか?」という事でもあります。
特に投資などの際には、相談相手が「家族だけ」という状況では、あまりにも選択肢が少ないと思います。
当たり前の事ですが、相談相手は「選ぶ」べきものです。
自分ができない事を先にやっている人。
自分にはない価値観を持っている人。
自分の知らない世界を教えてくれる人。
新しい事を始める際、特に大切なお金を動かす投資を行うような際には、しかるべき人に相談を持ち掛けるべきなのです。
という事は、自然とそれは家族ではなく、専門知識を持った人という事になるのです。
自分がこれまでとは違った‘‘非常識”・・・お金のリスクや時間のリスクも伴うであろう世界を目指そうと思っている所で、日常の代表ともいえるような「家族」に相談するというのは方向として間違っています。
これは家族のみならず親しい友人関係も同様です。
「お前何やってるんだよ」
「いつものお前らしくないぞ」
「そんな方向に行くなよ」
と、必ず日常に戻されてしまうからです。
家族をはじめとする親しい人たちは、あなたに新しい情報や価値観を与える人ではなく、あなたを思いやりその身を案じる人達だからです。
これはありがたい事なのですが、自分にとって身近な人というのは可能性よりもリスクにばかり目が行ってしまうものです。
要するに、「失敗したらどうするんだ?」という事を心配するわけです。
これが新しい人生をつくる際に、あなたを引き戻そうとする強力なブレーキになってしまうのです。
最近の学生の就職・第一志望企業は、自分がやりたい仕事のできる企業ではなく、「親が望む大企業」という人が多いそうです。
しかもその大企業とは、「誰もが社名を聞いた事がある企業」、つまりCMで見た事があるような会社だという事です。
大企業に入れば、年功序列で昇給・出世は約束されているというそんな過去の常識が通用しないというのはもはや当たり前の事実ですが、それでもまだ親としては「大企業=安定」という考えが強いのだと思います。
いつの世も成功者というのは‘‘少数派”です。
皆が「こっち」といえば、「いや、あっちだ」と別の方向を選ぶ。
そんな人であるからこそ、その他の大勢から抜け出し成功できるのです。
例えば「トップ1%」といわれる「年収2000万円以上の人達」は、極端にいえば、火事が起きた時、99人が逃げるのとは真逆の方向に立った1人で逃げられる人です。
それが成功者の選ぶ道なのです。
この孤独を、不安ではなくプラスに考えられる人が成功を手にするという事です。
あなたを大切に思っている人が、あなたをこのような状況に追い立てるという事は有り得ないのです。
「相談は、家族ではなく他人にせよ!」とは、そういう意味を持っているのです。