「自分が会話をリードしないといけない」と勘違いしている人は、損をする傾向にあります。
ビジネスでも、デートでも、友達と会っていても、責任感に駆られて頑張ってしまう人です。
「間」をあける事が怖いのです。
間を怖がる人は、人と会っている時、相手が喋っているその時も、「次、こちらは何をしゃべろうかな?」と考えてしまい、目の前の相手の話を半分しか聞いていません。
考えてみて下さい。
「次は何をしゃべろうかな」と考えながら相手の話を聞いていると、表情がぎこちなくなりませんか?
表情がぎこちなく、話半分に聞いている人を見ると、話している側からすると「あ、この人、私に興味ないんだ」と思いませんか?
だから、頑張れば頑張るほど、損をしてしまうのです。
逆に、間をつくって「あれ?この人、大丈夫かな?」と思わせ、極端に言えば相手を一瞬不安にさせるくらいの方が、相手が自分にはまったりするものです。
心理的に、人は、不安にさせる人に興味を持ってしまうのです。
なぜ赤ちゃんが注目されるのか。
それは見ている側が不安だからです。
ヨチヨチ歩きで、頭が重そうで、いつ転ぶか分からないから、気になって仕方ないのです。
「間」を怖がらず、一生懸命喋らなければならない、質問しなければならないという概念から卒業して下さい。
そして、もう1つ大事な事は、インタビューをし過ぎない、という事です。
「出身はどこですか?」
「仕事は何をしていますか?」
「趣味は何ですか?」
と、前後の文脈が繋がっていないにもかかわらず、インタビューのように聞きすぎると、心の距離は離れてしまいます。
質問とは、真に相手に興味を持って、聞きたい事を聞いたり、深掘りしたり、理解したいという気持ちからするものなのです。
別に、会話を無理やりリードしなくても損しません。
それよりも、相手に喋ってもらいましょう。
沢山喋ってもらえばもらうほど、相手は、「今日は良い時間だったな。あの人は私の事を本当に沢山理解してくれたな」となります。
結果的に、無理に喋らなかったあなたが、得するのです。