走り去るように過ぎていく日々の中で、充実感・満足感をより高めていくためにもまずは、「今、この瞬間を楽しむ」というのが、とても大切です。
けれでも、これがなかなか難しい事だと思います。
特に心配性な人は、いくら「今を大事にしよう」「今を楽しもう」と思っても、ちょっと何か嫌な事や気になる事があると、頭がいっぱいになってしまって・・・。
では、様々な心配事に振り回されず、今のこの一瞬一瞬を楽しめるようになるには、一体、どうしたら良いのでしょうか?
その為のコツとは、まずは「心配は百害あって一利なし」どころか、「心配はすればするほど、心と体の健康を損ね、自分を幸運から遠ざけてしまう」という事を、はっきり意識する事です。
例えば、ある心配な事が起こったとします。
その結果が出るのは、半日後。
その間、あなたにできる事はありません。
そんな状況で半日間、結果を気にしてずっとクヨクヨ心配して、ストレスを溜めこんでいれば、まずその人は、その貴重な半日をまったく無駄にしてしまう事になります。
更に、その時その人の体の中で何が怒っているかと言えば、不安によるストレスで自律神経が乱れ、血液はドロドロ、血流が悪くなり、呼吸が浅くなります。
更に、腸や肝臓を始め、全ての内臓の働きも低下していきます。
つまり人というのは、心配すればするほど心と体の能力は低下し、本来の思考力や判断力を発揮できないばかりでなく、ついには寿命まで縮めてしまうのです。
しかも乱れた自律神経は、その人の外見・内面、両方の美しさも同時に奪っていきますので、その人は、徐々に人としての輝きや魅力も失ってしまいます。
つまり、心配はそれだけで、自分から幸運を遠ざけてしまうのです。
ちなみにそれは、イライラでもまったく同じです。
ですから、クヨクヨや心配事、イライラを引きずりそうになった時は、一度「ふーっ」とゆっくり「1対2」の呼吸法をして、次に、その心配事やイライラが引き起こす、あなたの体のダメージを想像してみて下さい。
そうしたら、「心配しても変わらない事で、そんなに体を壊すなんて、もったいないな」と、気持ちが切り替わってくるはずです。
それでもまだ、つい心配事やイライラの方に引っ張られそうになった時には、「悩むのは、後で」と、はっきり決め、目の前の事を最大限に意識する癖を持つ事です。
悩むにしても遊ぶにしても、そこに迷いがあると、自律神経は非常に乱れます。
例えば、「今のこの時間は友達との会話を楽しむ」「今のこの時間は食事を楽しむ」「今のこの時間は仕事に集中する」「今のこの時間はこの事について悩む」・・・。
そういう風に、その時自分が1番やりたい事、やらなければいけない事を、「今はこれをやる」と、決めてしまうのが、「今」を大切に生きるために、とても効果的です。
そうすると人というのは不思議なもので、意識が自然と心配事やイライラではなく、「今」に向くようになっていきます。
そして、それを1日、2日、3日・・・と続けるうちに、あなたの1日からは心配事やイライラに振り回される無駄な時間が減って、一瞬一瞬にベストを尽くす充実した楽しい時間が増えていくはずです。
気持ちを上手にリフレッシュして、「悩むのは、後で」という癖をつける。
そうすれば7日後にはきっと、ストレスもリセットされ、どんな「結果」もあなたが心配していた頃よりずっと、良い方向に変わっているはずです。