自分の現在地をごまかす人は損します。
あなたが友達と待ち合わせをしていて、待ち合わせ時間に遅れたとします。
「今、どこ?」と、友達からの電話に対して、本当は後10分くらいのところにいるのに、「ごめん、後5分くらい」と答えてしまう人がいます。
あなたはいい人なので、きっと悪気はなく、友達の退屈さにも気を遣ってそう言っているのかも知れませんが、これは逆効果です。
「あと15分」と言って10分遅れならまだ許されるけれど、「あと5分」と言って10分遅れは、完全に相手の信頼を失う事になります。
「わ・・・この人、2回も嘘ついたよ(待ち合わせ時間と、遅れる時間)」
「えっ。私、適当に扱われているのかな」
「私の事、舐めてるの?」
となってしまうのです。
これと同じで、仕事でも人生でも、現在地は明確に伝える事が大切なのです。
現在地をはっきりさせる事で、理想とのギャップや目標が明らかになってしまうので、誤魔化したくなる気持ちも分かります。
人生にも仕事にもプライベートにも目的があり、それを数値化して落とし込んだ目標があり、その次にここで取り上げている「現状」と向き合うのです。
そして、目標と現状のギャップが明確になったところでようやく、やる事(ToDo)が出てくるのです。
まずは現状を受け入れた後、頭を切り替えてから、ギャップを埋めるためにやる事を羅列する癖をつけましょう。
カーナビも、目的地を指定しても、現在地が「東京あたり」では正確なルートは出ません。
結局、現在地を明らかにせずに困ってしまうのは自分なのです。
仕事に置いて、例えば先週から今週の成果を報告する時も、誤魔化さないようにして下さい。
先週から何も進捗がないのに、良い報告だけして、進捗がない事には触れない人は、成果の為のプレゼンから「上司に怒られないためのプレゼン」に目的が分かってしまっている可能性があります。
先週からどれだけ売上が上がったか、プロジェクトが前に進んだかの差分をはっきりさせて下さい。
現実に向き合うのはきついけれど、現在地を明確にする事が、最終的には早く目標に辿り着き、幸せになる為に大切な事なのです。