脳の働きの違い

 

私達の脳というのは、抑制がかかりやすいと以前お伝えしました。

 

つまり、脳には摩擦や衝撃を目の前の危機と捉え、自分が言いたい事ややりたい事を我慢し、上手く動かなくなってしまう性質があるという事です。

 

こうした事実を考えると、ビジネスで成功している人とそうでない人との間には、脳の働きに大きな違いがある事に気が付きます。

 

他人からどう思われようと、周囲が何を言おうとも気にせず、自分の信念や主義主張を貫きとす事ができる。

 

つまり、成功者とは脳の抑制から自由に行動できる人達なのです。

 

世の中で成功を勝ち取っている人たちのほとんどは、脳の抑制を外す事に長けた人たちです。

 

その為、熱烈な支持者もいれば、同時に強烈なアンチもいるわけですが、彼らはそんな周囲の反応など臆する事もなく、常に新しい事にチャレンジしてイノベーションを起こしているのです。

 

アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズはその好例でしたし、現代のカリスマ経営者として真っ先に名前が上がり、テスラ社やスペースX社のCEOなどを務め、自動車産業や航空宇宙産業に大きなイノベーションを起こしたイーロン・マスクもその1人です。

 

「電気自動車だけを売る新しい会社をつくる」

 

「都市にトンネルを掘って渋滞を解消する」

 

「民間の力で火星に人類を移住させる」

 

このように、イーロン・マスクが語る夢は、普通に考えればどれもが非現実的なものばかりです。

 

普通の「いい人」がそんな夢を語っても誰も相手にしてくれませんし、人も資金も集まらないと思います。

 

また、誰もが反対する中で、人の意見を押し切ってでも自分を押し通す意志の強さが無ければ、大きなビジネスなど起こせるわけがありません。

 

「いい人」という言葉は「常識人」とも言い替える事ができます。

 

しかし、大きな結果を出したい時に「常識人」でいる事などできないのです。

 

「いい人」は脳に抑制がかかりすぎて、他人からどう思われるかを過剰に気にする傾向があります。

 

それはつまり、自分の価値基準より他人の価値基準をより重視しているという事です。

 

いきなり凄い結果を得られるわけはないですが、小さな一歩としてあなたがすぐできるのは、普段から「自分の意見を表明する習慣」をつける事です。

 

ビジネスの成功者は皆、自分の意見を強く持ち、それを諦める事なく、多くの人に伝え続けた結果、成功を手にしているのです。

 

「いい人」というのは、自分の意見がそもそもなかったり、分からなかったりする事が多いと言えます。

 

これは、普段から自分の意見を表明する習慣を持っていない為です。

 

ビッグプロジェクトの企画表明?

 

いいえ、ほんの小さな事から、スタートしてみればいいのです。

 

職場の皆でお昼を食べに行った時、「周囲と同じもの」ではなく、まず自分から「これ食べたい」とメニューを決めてみる。

 

特徴的な意見や立派な意見出ないなどと思わずに、会議で自分の意見を述べてみる。

 

そんな風に日々小さな表明を積み重ねていく事で、脳波意見表明する事への耐性を付けていき、あなたは「いい人」の思考から「自分の意見を持っている人」の思考へと変わり始めます。

 

そうするうちに、言いたい事、やりたい事がある時に、ためらわず自分を通せるようになるのです。

 

普段から様々な物事に対して「自分は何が好きか」「自分ならどう思うか」という事を意識して考えるようにしてみて下さい。

 

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