イメージトレーニング

 

ウォルト・ディズニーがフロリダの広大な敷地に年間数百万人を呼び寄せる「魔法の国」をつくると宣言した時、多くの人が「彼は頭がおかしい」と思いました。

 

ウォルトは自分のビジョンが現実になるさまを見ながらも、ディズニー・ワールドが完成する前に急逝しました。

 

ウォルトの奥さんは開園式の時に、記者から「ご主人がこれを見る事ができずにお亡くなりになったのは残念ですね」と言われると、「いいえ、夫は誰よりも前にこれを見ていました」と答えました。

 

これこそがイメージトレーニングの力です。

 

イメージトレーニングとは、手に入れたいものやなりたい自分について、脳の中で鮮明な画像をつくる事で、あなたが最も活用していない方法の1つかも知れません。

 

普通の人々は「見なければ信じられない」と言いますが、多くの偉人は見る前に信じていました。

 

言い換えれば、彼らは夢が実現する前に、それを信じて脳の中で夢が実現している様子をイメージしていたのです。

 

実例を紹介します。

 

科学者たちが「有人飛行は不可能だ」と主張していたにもかかわらず、ライト兄弟は自分たちが飛行機に乗って空を飛んでいる様子をイメージし、世界初の有人飛行に成功しました。

 

誰しもがロウソクの明かりで暮らしていた時代に、エンジンはそれに替わる電球をイメージし、ついにその発明に成功しました。

 

こんな実験をしてみましょう。

 

「お金」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、お金という文字か画像か、どちらでしょうか?

 

誰もが文字ではなく画像を思い浮かべるはずです。

 

なぜなら、脳は文字ではなく、画像でイメージするものだからです。

 

営業成績、新車、海外旅行など、自分の目標を脳内でイメージする時、脳はそれを現実にしようとします。

 

しかし、もし不安に満ちたネガティブな画像を絶えず脳内でイメージするとどうなるでしょうか?

 

当然、脳はそれを現実にしようとします。

 

嬉しい事に、ポジティブなイメージを明確な目標と組み合わせると、ネガティブなイメージよりもはるかに強い影響力を持ちます。

 

だから、ポジティブなイメージと思考を持つ楽観主義者は、ネガティブなイメージと思考しか持たない悲観主義者よりも業績を上げ、幸せになる可能性が高いのです。

 

イメージトレーニングをする際に脳の力を更に活用させるためには、目標に関係の深い写真を頻繁に見る事です。

 

例えば、もしフランスに旅行する事を目標にしているのなら、エッフェル塔の写真の下に自分の写真を張り付けて、まるで自分がそこにいるかのようにイメージすると良いと思います。

 

NASAが人類を月に送り出すために努力していた時、イメージトレーニングの力を知っていたスタッフが研究所の壁に月の巨大な写真を貼ったそうです。

 

その結果、全員が目標を明確に思い描き、予定より2年早く目標を達成する事ができたのです。

 

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