ほとんどの人は、成功とは「問題を全く抱えていない事」だと思っています。
しかし、それは全く違います。
自分がどんな人物で、どんな事を成し遂げてきたかに関係なく、人はみな必ず問題に直面します。
とすれば、私達ができる最善の事の1つは、「問題」という言葉を再定義する事です。
予測せぬ事が起きた時、がっかりしたり圧倒されたりするのではなく、自分が生きている証しだと見なすのです。
あなたが直面しているすべての状況は、成長し、賢くなり、経験を積むチャンスであり、成功するための必要条件なのです。
実際、この考え方は、こんな事に取り組む方法を改善するのに大いに役に立ちます。
「問題」という言葉を自分の語彙から排除してみて下さい。
こうする事で、粘り強さが増すはずです。
なぜなら、当然、「問題」に直面する事がなくなったからです。
言葉の使い方は考え方と感じ方に大きな影響を与えますから、「問題」という言葉を「挑戦」と再定義すると良いと思います。
そうすれば、今度、同じ障害物を見ても「挑戦」と捉えて、まったく別の姿勢で取り組む事ができます。
何と言っても、人は皆挑戦する事が好きですし、スポーツやゲームの感覚で困難に取り組む事ができます。
うまくいっている時に粘り強く取り組む事は簡単ですが、私達の真価が問われるのは物事に挑戦する時です。
予期せぬ試練に直面した時、あなたはどうしますか?
不平を言って安易な道を選ぶか、別のやり方を試すか、どちらでしょうか?
もちろん、あなたは不平を言っても何も解決しない事を知っているはずです。
実際、不平を言い続けると状況はますます悪化する恐れがあります。
問題に意識を向ければ向けるほど、問題が大きくなる事に気づいた事がありますか?
障害物を過度に分析すると状況が行き止まりのように見えてきます。
しかも、選択肢が他に見当たらなければ、粘り強さを発揮しようという意欲を失ってしまいかねません。
それに対し、成功者は問題に意識を集中しません。
彼らは90対10のルールを適用するからです。
つまり、意識の10パーセントだけ問題に向け、残りの90パーセントを解決策に向けて、その挑戦の超えるのに必要な行動を起こすのです。
単純明快な理屈ですが、これは実際に効果があります。
にもかかわらず、多くの人はそれとは正反対の事をします。
彼らは問題について調査するばかりで、解決策を思いつこうとしないのです。
これでは絶対にうまくいきません。
今度、障害物に直面したら、問題について考える時間を制限し、解決策を考える事に切り替えて状況を好転させましょう。
問題について考える時間の9倍を解決策について考えるのに費やすのです。
どんな障害物に出くわしても、それを乗り越える3つの異なる方法を考えましょう。
粘り強く探せば、解決策は必ず見つかります。
解決策を思いつく事に大半の時間を使う時、前進するのに必要なエネルギーと創造性を持つ事ができます。
次にすべき事が分かれば、粘り強さを発揮して試練を乗り越える勇気が湧いてきます。