2020年以降のこれから数10年間、歴史的に見ても、世界は大転換期を迎えたと言えると思います。
地球を襲ったパンデミックによって、人は移動を制限され、働き方や学び方の変更を余儀なくされ、かつ人間が生きるためには限界を迎えた地球環境の中で、すでに錆び付いていた古い価値観や生活様式は一掃されようとしています。
職を失い、身内をなくし、深く傷ついた人もいると思います。
決して良い出来事だったとは言えませんが、人類が非常に深い学びを得た事は確かです。
また、ここから「新しい社会」をつくるのかという大きな試練の中に、私達はいます。
「元に戻ろう」なんて足掻くのはナンセンスです。
惰性で続けていただけの無駄な慣習や、肥大化したシステムや思い込みを全部片づけて、整理する機会として活用しない手はありません。
ここから、生き方は大きく2つに分かれます。
後ろを振り返るか、前へ進むかです。
私はもちろん後者を選びます。
そして、後者を選んだ人たちと生きていきたいと思っています。
希望を感じるのは、若い人たちの姿です。
彼ら彼女らは、常に新しいものを敏感に嗅ぎ取るセンサーを働かせ、未来に向かって進んでいます。
見た事もない、経験した事もない時代へと飛び込む事を、不安に感じる人もいると思います。
でも、怖いと思う理由は何でしょうか?
「失敗」する事が怖いのだとしたら、こう考えてみると良いかも知れません。
そもそも人生における失敗など存在しない。
成功さえも確定しない。
瞬間的にうまくいく事や、つまずく事はあるけれど、人生の長い時間をトータルで眺めれば、わずかな誤差でしかないのです。
良かったり、悪かったり、その繰り返しなのです。
だから、私はいつも思うのです。
「‘‘死ぬ10秒前”に穏やかに笑う事ができれば御の字だよね」と。
実際、派手に失敗をしたにもかかわらず、なんだか楽しそうに生きている人は沢山いると思います。
間違いや、つまずきも何でもありだと、どっしりと構えてみる。
そして、今起きている大転換の流れに乗って、新しい生き方に挑んでみる。
誰もが生き方を変えられるチャンスの上に立っているのです。