感性を研ぎ澄ませた状態を保つためには、上質な睡眠は欠かせません。
「個」は、健康な心身に宿るはずだからです。
それも精神論で踏ん張るのではなく、合理的に心身の状態を良くする生活のリズムを保つ事が大切だと思います。
最近は、急な働き方の変化によって、睡眠のリズムが乱れてしまう人も増えていると聞きます。
自分にとって快適なリズムを決めて、保つ努力をする事をお勧めしたいと思います。
例えば、まずぐっすり眠るためには、空腹状態になっている事が条件になります。
お腹に食べ物が入った状態で眠りに入ると、寝ている間まで胃腸を働かせねばならず、体が休まりません。
なので、夜は控える事です。
寝床につく頃には胃を空っぽにしていたいので、日が暮れる前には食べ終わっているくらいが丁度良いかも知れません。
夕方の6時頃には食べ終えていたら理想だと思います。
夕食を終えたら1時間ほどゆっくりと過ごして、8時くらいから軽くうたた寝をしてもいいでしょう。
この軽い睡眠で疲れを軽く取っておく事で、9時からのニュース番組の情報がクリアに頭に入ってくるのです。
だいたい11時くらいまで情報収集に時間を使って、支度をして就寝。
日暮れと共に寝る準備に入り、日の出を浴びて活動を始める。
1人で過ごす時間をたっぷりと使って、英気を養うサイクルをお勧めします。
孤独を身につける生き方とは、自分の「個」と他者の「個」の違いを楽しめる生き方の事です。
決して殻に閉じこもっているわけではなく、むしろオープンに、人と関わるものではないかと思います。
おそらく二度と会わないかもしれない人との、一瞬のすれ違いに生まれる会話を、私は尊いと思います。
それに何の意味があるのかと、損得勘定で考える人もいるかも知れませんが、これこそ人生の彩りではないでしょうか?
まったく異なる人生を歩んできた「個」と「個」が、たまたま交わる一点で出会い、いくつかの言葉を交わし、笑い合う。
もちろん、全ての出会いが響き合うだとではないけれど、ささやかな交流の中で「ああ、楽しいな」と思える時間をつくれるのは、生きてこその喜びです。
どうやったら自然に話しかけられるかというと、特別な話術なんて必要ありません。
「最近、売り上げはどう?」くらいの普通の問いかけから、会話は始まるのです。
人は案外、たわいもないおしゃべりができる他人を求めているものです。
目的地に着くまでの限りのある関係が、べったりとした付き合いを好まない方にはかえって心地よいのかも知れません。