やりたい事や好きな事を探している人の中には、その対象について、
「1つに専念しないといけない」
「一生続けないといけない」
「自分ができる事でないといけない」
「誰よりも上手でないといけない」
と思っている人がいるかも知れませんが、これらは誤解です。
まず、やりたい事はいくつあってもOKです。
そもそも、1つに専念するべし、なんてルールはどこにもありません。
それに、やりたい事が沢山あれば、どれかがつまらなくなっても、まだ他にあるという保険的な安心感にもなると思います。
仮に1つの事をやるにしても、複数の目的を設定しておくと良いと思います。
これは、一方の目的が達成できなくても、もう一方の目的が達成できれば良い、という考えです。
例えば子供の中学受験でも、「偏差値の高い有名中高一貫校に合格する」という1つの目的だけならば、落ちたら落胆するしかなくなります。
しかしプラスして「小学校で学んだ内容を総チェックする」「継続的に勉強する習慣をつける」「自分なりの勉強法を自力で編み出す」などと複数の目的を設定すれば、仮に受験に失敗したとしても、他の目的が達成できていれば、すべてが台無しではなく、「受験を通して貴重な経験が得られた」とプラスの評価ができるのではないでしょうか?
「やりたい事は一生続けないといけない」というのも誤解です。
そもそも人間は飽きる動物です。
例えば「夜景が美しいから」という理由でタワーマンションに住んだとします。
最初の頃は確かに感動しますが、時間が経つにつれて日常の景色となり、数年もすると当初の感動はなくなります。
同様に、最初はやりたい事をやっていたとしても、いつかは惰性になり、飽きます。若い頃から数10年、そして高齢になっても、1つの事に新鮮な気持ちで挑戦し続けている人も確かにいますが、特殊な例ではないかと思います。
逆に、「飽きたら途中で辞めればいい」と思えば気軽にチャレンジできると思います。
また、「やりたい事は自分ができる事でないといけない」というのも誤解です。
その気になれば、知識も経験もなくても、外注や協力者や専門家に依頼するなどして、他人の力を借りてできるのです。
そして、「好きな事・やりたい事はお金になるか」という疑問があると思いますが、ここは判断が難しいところだと思います。
例えば、アクセサリー作りが趣味の人がいます。
お金をとってもいいほどのクオリティなのに、本人は無償で友人にプレゼントしています。
自分が作ったアクセサリーが喜ばれ、沢山の人につけてもらうのが幸せなのだそうです。
このようなケースもあるので、お金にならなくても、それがやりたい事ならやれば良いと思います。
ただしこれは趣味だからこそできるのであって、「仕事」に関してはやはりお金にならない続けられないだろうな、と思います。