自分の人生で一番の成功を思い浮かべてみて下さい。
「ものすごい営業成績を挙げた」でも、「新しいビジネスを始めた」「マイホームを手に入れた」でもいいです。
「幼馴染みと結婚した」とか、「大学に通い直した」「マラソンを完走した」とかもあると思います。
自分が心から誇りに思える成果を思い浮かべて下さい。
では、あなたは一体どうやってそれを達成したのでしょうか?
多分それは、ソファに寝そべってへそのゴマを取りながらではなかったはずです。
では、どうでしょうか?
ぴったり当てるのは難しいと思いますが、分かる事が1つだけあります。
あなたは多分、落ち着かない状態にあったのだと思います。
少し別の言い方をするなら、「安全圏」の外で頑張っていたはずです。
キャリアに汚点が付くようなリスクを取る時に感じる緊張感や疑念から、いつもより5分長くルームランナーで走っている時の脚の痛さや息の苦しさまで、不快感と不確実性、リスクから最大の成功は生まれるものです。
「努力や痛み、困難をともなわない物事に、価値のあるものなど1つもない。」 セオドア・ルーズヴェルト
実際のところ、その体験が怖くて困難であるほど達成感も増していくのです。
だからこそ、偉業や飛び抜けた成功はそう簡単には生まれないのです。
普通の人は、不快感を嫌がるからです。
何かを成し遂げようとすれば、流れに逆らう事になります。
周りはあの手この手で目的地から遠ざけようとすると思います。
「お前にはできっこない」とか、「無駄はやめろ」「無理だ」「失敗するぞ」とか言うでしょう。
規格外の事を取り組むほど、常識の世界へ連れ戻そうとする力も大きくなるのです。
その大きな理由は、彼らなりの「あなた像」があるからです。
あなたがその型から外れた行動を取れば、あなたの世界だけでなく、彼らの世界も引っ掻き回されるからです。
抵抗は、周囲だけでなく心の中にも生じます。
意識的、無意識的な思考の両方が、あなたの夢にストップをかけようとするのです。
極端にネガティブな考えが浮かぶ事もあると思います。
ともかく、そうやって目的に向かって進んでいても、道に迷う事は絶対にあるのです。
心地よい日常にかまけ、ふらふらと道をはずれてジャングルへ迷い込み、地図も、水も、手がかりもない場所を放浪する事もあると思います。
道はこっちで正しいのだろうか。
あとどれくらいで着くのだろう。
体力はどのくらいもちそうだろうか。
こっちかな。
いや、この道かも知れない。
そして壁に行き当たると、旅路そのものに疑問が生じます。
引き返す潮時かも知れない。
自分が上っているかも下っているかも、何割くらい来たのかもわからない。
そんな時、あなたを前へ進ませるのは1つしかありません。
それはがむしゃらさです。
何が起ころうと動いて、動いて、動き続ける勢いです。
「気分」は関係ありません。
不安や疑念に押しつぶされそうかも関係ありません。
本当のがむしゃらは、頼れるものが他になにも無くなって初めて感じられるのです。
全てをなくし、成功の見通しや希望がとっくに消え去った時、がむしゃらは人を前へ進ませる燃料になるのです。