4つのレベル

 

その人がどれだけ才能を使っているかで、人生は全く違ったものになります。

 

イメージしやすいように、4つのレベルでお話しします。

 

それぞれの才能の開花の仕方で、人生の様相が全然違ってきます。

 

また、その才能開花の状態が、同じ人でも違う活動をやれば、違うレベルになります。

 

もし、ある分野で無能だったとしても、他の全ての分野で無能という事は絶対にありません。

 

あなたが今1つイケてないと思ったら、それはあなたの能力のせいではなく、選んだ場所が悪い可能性もあるのです。

 

①無能・迷惑レベル

 

この無能レベルで生きている人は、毎日がつらく、苦しいものになると思います。

 

なぜなら、自分のやっている事が評価されないどころか、人の迷惑になっているのを毎日痛感させられているからです。

 

仕事では、多くの場合、お客さんや取引先の人に謝る毎日です。

 

仕事にやりがいを感じられなければ、楽しいという感覚もありません。

 

また、誰かに迷惑をかけているのが心苦しい状態です。

 

ミスばかりの毎日で、針のむしろのような生活です。

 

このレベルにあなたがいるとしたら、転職するか、違う部署に行く事をお勧めします。

 

今の場所以外にあなたが活躍できる場所は、きっとあります。

 

今の在り方では、あなたも周りも、辛いだけです。

 

②普通レベル

 

このレベルの人は、誰にでもできる仕事をやっています。

 

クレームに追いまくられる事はないものの、ごくごく普通に仕事をやっているので、なんとなく退屈さを感じています。

 

毎日が慌ただしく過ぎていきます。

 

家事、育児、介護などをやっている人は、目の回るような忙しさの中、息つく暇もない人生です。

 

提供しているものがありきたりもののなので、給料も人並みです。

 

だから、住んでいるところも、食べるもの、着るものも普通です。

 

「何でこんな事をやっているんだ?」

 

時々、そういう考えが頭の中をよぎりますが、だからといって、人生を変えようとはしません。

 

仕事をやっていても、心がワクワクしないし、高収入も期待できません。

 

世の中にはこのタイプの人が1番多いと思いますが、それは、自分の才能が何かを知らないから、そうなってしまっているだけです。

 

自分ができる事を磨いていけば、もっと面白い人生になるのは間違いありませんが、そんな事は考えてもいないし、信じてもいません。

 

③優秀レベル

 

この人たちは、自分の得意な事で社会的にも評価される事をやっています。

 

学生時代から優秀だったり、上手にできる事を長年やってきたので、その分野で素晴らしい業績を出しています。

 

医療、法律、ビジネス、教育などの分野でトップ10%の活躍をしている人たちがここに入ります。

 

誰もが認める実力を持っていますが、必ずしも本人が幸せかどうかはわかりません。

 

なぜなら、彼らは、トップレベルを維持するために、頑張り続けなければいけないからです。

 

天才との違いは、この「頑張る」という感覚があるか、ないかだといえます。

 

天才たちには、自分が努力しているという感覚がありません。

 

なぜなら、天才にとっては、それをやる事は、呼吸をするように、ごく自然な事だからです。

 

この優秀レベルの人達は、高収入、社会的地位、業界で認められる事、お客さんからの感謝などが、頑張る原動力になっています。

 

逆に、これらのものがないと、だいぶテンションが下がってしまう可能性があります。

 

これが何のモチベーションもいらない天才との違いといえると思います。

 

④天才レベル

 

このレベルの人は、フルに才能を使っています。

 

自分が生まれてきた目的に近い事をやっているので、限界がありません。

 

どの分野にも、こういう天才はいます。

 

彼らには、「もう十分」という事がありません。

 

たえず進化していて、本人も何かに憑かれたように、そのライフワークに没頭します。

 

料理であれば、誰もが考えた事のない組み合わせや調理法を生み出し、法律であれば、新たな判例を開き、医療なら、画期的な手術法を編み出すような人たちです。

 

その着想は、頑張って考えて出てくるものではありません。

 

純粋にインスピレーションでやっているのです。

 

優秀タイプが自力で運転しているのに対して、天才タイプはオートパイロットで自動運転している感じです。

 

いい感じで力が抜けてリラックスしています。

 

おおむね高収入に恵まれる優秀タイプに対して、天才タイプは、物凄くお金持ちになるか、破産寸前で生きるのかの両極端になる事が多いようです。

 

優秀タイプの人たちが今の世界で評価されるのに対して、天才レベルは死後評価される事が多いのは、天才たちが時代を超えた仕事をしているからです。

 

今の時代に受ける作品をつくっていると、自分が生きているうちは人気を得ても、その人が死んだら、時代と共に忘れ去られてしまいます。

 

天才たちからライフワークを取り上げたら、死んでしまうかも知れません。

 

それぐらい、彼らの命と仕事は不可分なのです。

 

だから、優秀クラスの人がバケーションを仕事から息抜き、ご褒美として楽しむのと比べて、天才たちは、仕事そのものがバケーションだと考えるのです。

 

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